ヤマハ株式会社が、持ち運び可能なグルーヴボックス「SEQTRAK」を1月26日(金)に発売する。
カラーリングはオレンジとブラックの2種。
“ミュージックプロダクションスタジオ”と銘打たれた本製品は、ドラムマシン、シンセサイザー、サンプラー、シーケンサー機能を一台に集約している。
幅343cm×奥行き97mm×高さ38mmに、重量0.5kgと軽量コンパクトながら、5万円台という破格の価格帯である点も目を惹く。
YAMAHAが開発したポータブル・グルーヴボックス「SEQTRAK」
「SEQTRAK」は、大きくわけて「ドラムマシン」「シンセサイザー&サンプラー」「サウンドデザイン&エフェクター」と、3つのインターフェースで構成。
特に、シンセサイザーのサウンドエンジンには、生楽器からシンセサウンドまで、多彩な音色を再現・合成する「AWM2」音源(最大128音ポリフォニー)と、個性的なデジタルサウンドを生み出す「FM」音源(4オペレータ、最大8音ポリフォニー)を搭載。
楽器の音色や効果音など、2000以上のプリセットが搭載されている(専用の「SEQTRAK」アプリを使用すれば、さらに音色を増やすことも可能)。
持ち運び可能なオールインワンギアが破格の5万円台に
シーケンサー(演奏データを記録・自動再生する機能)と、1つ以上の音源(ドラムやシンセサイザー、サンプル音源など)を組み合わせた音楽制作ガジェット・グルーヴボックス(外部リンク)。
これまでにも、TEENAGE ENGINEERING社の「OP-1」や「OP-Z」のような小型軽量サイズのオールイン・ワンデバイスも存在していたが、国内最大級の音響機材・楽器のオンラインショップであるサウンドハウスでは現在、前者は約32万、後者は約9万円で販売されていた。
ヤマハ株式会社は、「近年、ソフトウェアによる制作では得られないハードウェアのフィジカルな操作によるインスピレーションが見直されています」「この製品を通して、音楽制作とパフォーマンスの楽しさを多くの方に感じていただけると幸いです」と、開発の背景を説明している。
YAMAHAによる「SEQTRAK」開発の背景
コンピューターによる音楽制作が手軽で身近な存在となる一方で、近年、ソフトウェアによる制作では得られないハードウェアのフィジカルな操作によるインスピレーションが見直されています。当社は電子楽器開発を通じて培ってきた技術を生かし、音楽制作者のクリエイティビティに少しでも貢献できないか検討を重ねてきました。
瞬間的に得たインスピレーションやアイデアをいつでも素早くスケッチし、それをディープに作り込めるような製品を提供することで、音楽制作に携わる方々の日々のクリエーションをサポートしたいという想いから、今回のポータブルなオールインワンギア『SEQTRAK』が完成しました。この製品を通して、音楽制作とパフォーマンスの楽しさを多くの方に感じていただけると幸いです。