アメリカ人は1日平均52分噂話をしている。うわさの真相を徹底調査、新たなる事実が浮かび上がる(米研究)

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 そもそも噂とは何なのか?学術的な意味だと「今いない人に関する話題」のことだそうだ。

 女性はうわさ(噂)が好きというイメージがあるが実際はどうなのか?人は一日にどれくらい噂話に費やしているのか?どんな噂の内容なのか?

 アメリカ・カリフォルニア大学リバーサイド校の研究者による新たなる研究は、「噂」について詳しく調べた初めてのものである。

【そもそもうわさとは何か?】

ち なみに、学術的な意味での”噂(うわさ)”とはべつに陰口を指しているわけではない。それは、ただ「今いない人に関する話題」のことで、良い話やどちらでもない話も含まれている。

 この意味でとらえた場合、噂をしたことのない人など絶対にいないということになる。なにしろ、会ったこともない有名人の話をしただけでも、それは噂になるのだ。
 
 むしろ、噂をしないで社会生活を営むことのほうが困難だと言えるだろう。

【人は1日にどれだけ噂をしているのか?】

 研究は、18~58歳の被験者467名(女性269名、男性198名)を対象としたもの。
携帯型の録音機を身につけてもらい、1日の会話のうち1割のみが録音・分析された。

 先述したとおり、今いない人に関する話を”噂”として計上。こうして集まった計4003の噂話を「良い噂」「悪い噂」「中立の噂」の3つのカテゴリーに分類した。

 その結果、会話の内容のおよそ14パーセントが噂で、人は1日平均52分噂をしていることが判明した。

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【噂の真相】

 ほかにも色々わかったことがある。

 たとえば、一般的なイメージ通り、女性は確かに男性よりも噂が好きなようだ。
ただし、それはあくまで情報共有としての中立な噂であって、陰口を言っているわけではなかったのだ。

 むしろ、悪い噂をするのは、若い人たちに見られる傾向であった。

 全体的に見れば、噂の4分の3は中立な噂で、有名人よりも知人に関する噂が圧倒的に多かった。

 だが残り4分の1では、良い噂よりも悪い噂のほうが2倍も多かった。この点は、噂に陰口のニュアンスが漂うことと一致しているだろうか。

 また低学歴・低所得の人たちは、高学歴・高所得の人たちに比べて、噂をすることが少ないことも明らかになっている。


 で、最終的な結論は? ――誰でも噂をする、だ。

 この研究は『Social Psychological and Personality Science』に掲載された。

References:UC Riverside study busts myths about gossip | News/ written by hiroching / edited by parumo

記事全文はこちら:アメリカ人は1日平均52分噂話をしている。うわさの真相を徹底調査、新たなる事実が浮かび上がる(米研究) http://karapaia.com/archives/52273976.html