米海軍のダイバーが太平洋の海で、な巨大な円盤のような物体をとらえた。水中に沈んだ古代文明の遺物や地球外文明の乗り物が潜伏しているようにも見える。
その正体は、NASAの有人月探査計画「アルテミス2」で使用された宇宙船オリオンの一部、底部を保護する熱シールドだ。
このシールドは、海面に降り立った機体の底で、再突入時の猛烈な熱を耐え、4人の宇宙飛行士の命を守り抜いたのだ。
前回の無人飛行では熱シールドの表面が剥がれ落ちる問題が発生したが、今回は、再突入の経路を調整することで、損傷を大幅に抑えることに成功した。
太平洋に潜む物体は宇宙船オリオンの熱シールド
米海軍のダイバーたちが太平洋の海中で、ある奇妙な物体の姿をカメラに捉えた。
その外見は、まるで古代に水没した遺跡、あるいは巨大な爬虫類のウロコ、地球外文明の水中基地のようにも見える。
しかし、この写真に写っているのは、月探査計画「アルテミス2」で、4人の宇宙飛行士を救った宇宙船オリオンの底部を覆う熱シールドだ。
宇宙船はパラシュートで海へ降りる「着水(スプラッシュダウン)」という方法で地球に帰還するため、回収されるまでは機体の下半分が海に浸かった状態になる。
その水面下にある船体の底を、ダイバーが初期点検のために撮影したのがこの写真である。
ウロコのような模様は熱シールドの耐熱タイル
このウロコのような幾何学的な模様は、機体を熱から守るために、熱シールドの表面に耐熱タイルを敷き詰めてあるからだ。
実はNASAの専門家たちの間では、この熱シールドの安全性について激しい議論が交わされていた。
2022年に行われた無人飛行「アルテミス1」では、地球に帰還する際、音速の約35倍という猛烈な速度での摩擦熱によって、熱シールドの表面材料が剥がれ落ち、激しい損傷を負った。
本来、熱シールドは表面が炭化して少しずつ溶け落ちることで熱を逃がす仕組みだが、前回は設計者の想定を超えて大きな破片が欠落してしまった。
そのため、人間が乗り込むアルテミス2でも同様の破損が起きれば、乗組員の命に関わると危惧されていたのである。
軌道の調整により、熱シールドが宇宙飛行士を守り抜いた
2026年4月10日、アルテミス2は無事に地球への帰還を果たした。
NASAはこのミッションに際し、熱シールドの設計を根本から変えるのではなく、地球への戻り方である「再突入の経路」を工夫することで解決を図った。
機体の底面に熱が集中しすぎないよう、大気圏に突入する角度やタイミングを緻密に調整したのである。
着水直後、海面に浮かぶ機体の安全を確認するために海軍のダイバーが底部へ潜り、熱シールドの至近距離調査を行った。
その結果、熱シールド表面の大きな欠落は劇的に減少しており、再突入の経路変更というNASAの試みが成功していたことが確認された。
月面着陸に向けた着実な一歩
回収された宇宙船オリオンの機体は、今月末までにフロリダ州のケネディ宇宙センターへ運ばれる予定だ。そ
こでNASAのチームは、熱シールドのサンプルを抽出したり、内部をX線でスキャンしたりといった詳細な検査をさらに進める。
今回の成功は、2027年に予定されているアルテミス3、そして2028年の人類の月面着陸ミッションに向けて、大きな自信を与える結果となった。
宇宙飛行士たちが時速約3万7000kmという猛烈な速さで地球の大気圏に突入しても、現在の熱シールド技術で十分にその命を守りきれることが証明されたからだ。
References: NASA on Track for Future Missions with Initial Artemis II Assessments[https://www.nasa.gov/missions/nasa-on-track-for-future-missions-with-initial-artemis-ii-assessments/] / Guess What This Creepy Underwater Thing Is That Was Photographed by US Navy Divers for NASA[https://futurism.com/space/nasa-artemis-2-heat-shield-photo-underwater]











