片耳の猫と片目の猫が最強の仲良しペアに。2匹で1つのニコイチコンビ
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 片耳のない猫と、片目のない猫。そんな2匹の保護猫が、中東の国ドバイの獣医師のもとで暮らしている。

 今ではSNSで「片耳と片目の保護猫コンビ」として親しまれている、「テレシータ」と「ポティート」だ。

 2匹ともドバイの路上で、深刻なケガを負った状態で保護された。今も身体に残る傷は、過酷な環境の中を生き延びてきた証でもある。

 つらい過去を背負ったふたりだが今では元気いっぱい。

 毎日寄り添って眠り、いっしょにご飯を食べ、家中を走り回る、息の合った名コンビに生まれ変わったのだ。

 毛の色も黒地に白、白地に黒で、合体したら黒猫か白猫になりそうなところもかわいい。

ドバイの路上で耳を失った子猫を保護

 数年前、重傷を負った生後5週間ほどのメスの子猫が、ドバイにある動物病院、ウム・スケイム動物医療センター(USVC)[https://usvc.me/]に運ばれてきた。

 子猫はまだ生後5週間ほどで、過酷な気候のドバイの路上で、母猫や兄弟たちから離れた場所にうずくまっていたという。

 テレシータと名付けられた子猫の右耳はほとんど失われており、深刻な傷を負っていた。実際に何が起きたのかは、今もわかっていない。

 彼女を見つけた親切な家族は、すぐにUSVCへ連れてきてくれた。そこでテレシータは、主治医のルイーズ・アン・マナスコさんと出会うことになる。

 テレシータの状況はかなりひどく、傷口の周りにはウジまで湧いていたという。

それでも彼女は驚くほど落ち着いていて、毎日の包帯交換にもじっと耐えていたそうだ。

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主治医の自宅が「ずっとのおうち」に

 懸命の治療の甲斐があって、テレシータはどんどん元気になっていった。集中治療室を出ると、ルイーズさんは彼女を一時的に自宅で預かることにした。

 最初は彼女が回復するまで、一時的に面倒を見るだけのつもりだった。

 だが、毎日包帯を替え、一緒に時間を過ごすうちに、その距離は少しずつ縮まっていった。

 そして気がつけば、テレシータはルイーズさんにとって、すっかり「うちの子」になっていたのだ。

 2週間にわたる治療が終わる頃、ルイーズさんはテレシータを正式に引き取ることにした。そして2021年9月、テレシータのInstagram[https://www.instagram.com/one_eared_teresita/reels/]を開設した。

 やがてテレシータはすっかり元気になり、見違えるように美しく健康的な猫へと成長した。右耳がないことを除いては。

 でもルイーズさんも、いっしょに暮らしている恋人も、耳のことも含めて、テレシータがいとおしくてたまらない。

 2人と1匹の間には、既に切っても切れない「家族」としてのきずなができ上がっていたのだ。

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片目の摘出手術した子猫を自宅で預かることに

 そうして数年が過ぎ、2025年12月のある日のこと。USVCにいたルイーズさんのもとへ、新たな子猫の患者がやって来た。

 今回子猫を連れて来たのは、決して経済的に余裕があるとは言えない生活の中で、路上の猫たちに食事を与え、保護活動を続けている男性だった。

 診察の結果、子猫はオスで、右目に重度の感染症を患っており、眼球の摘出手術が避けられないことがわかった。

 男性は手術後も子猫の世話をすると言ったが、家がないため、路上で面倒をみることを意味していた。

 ルイーズさんは、片目を失ったばかりの子猫を、再び路上へ戻すことはできなかった。

 そこで術後の経過を見守るため、子猫を一時、自宅で預かることにした。

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片耳の猫と片目の子が運命の出会い

 ただ、心配なことがひとつあった。先住猫であるテレシータが、新入りの子猫を受け入れてくれるかどうかわからなかったのだ。

 ルイーズさんは子猫にポティートという名前をつけ、十分な時間をかけて、テレシータと子猫を引き合わせた。

 最初の数日は完全に別々の部屋で過ごしたふたりだが、4日目になってドアの隙間越しにお互いの気配を確認し合う。

 そして6日目、ケージ越しにテレシータとポティートは初めて対面。友好的な挨拶を済ませた後、今度は直接触れ合うことに。

 その後すぐ、ふたりはまるで生まれた時からの姉弟のように、片時も離れずにじゃれ合う仲になったという。

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片目の子も家族に迎え入れ、ニコイチコンビに

 彼らはいつもいっしょにご飯を食べ、追いかけっこをし、毛づくろいをし、寄り添って一緒に眠った。

 そんなふたりの仲睦まじい様子を見て、ルイーズさんは彼らを引き離すことはできないと悟った。

 そしてポティートを連れてきた男性に、自分がこの子猫を正式に引き取ることを告げると、男性はとても喜んでくれたという。

 右耳のないテレシータと、右目を失ったポティート。ルイーズさんは彼らを「不完全だけど完璧なコンビ」と呼ぶ。

 ルイーズさんの目には、ふたりがお互いにうまく補い合い、深く理解し合っているように見えるそうだ。

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 テレシータは猫としてInstagramで発信しており、彼女自身の言葉として、次のようなメッセージが載せられている。

私たちの見た目は完璧じゃないかもしれない。でもふたりで一緒に戦い、乗り越えてきたの。私たちは不完全だけど完璧なの。だって最強のサバイバー同士なんだもの

 もしもあの日、道端でテレシータを見つけた家族が立ち止まらなかったら…。

 もしもポティートの世話をしていた男性が、経済的な問題を優先して、医者に診せるのをあきらめていたら…。

 そしてルイーズさんが「家族にする」という決断をしなかったら、彼らの猫生はきっと違ったものになっていただろう。

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 テレシータとポティートの物語を知った視聴者からは、温かいメッセージがたくさん届いている。

  • この美しい天使たちを、こんなにも大切に世話してくれて、本当にありがとう。神の祝福がありますように!
  • なんて美しい子たち。安全な場所で、愛され、穏やかに暮らしている姿を見られて本当にうれしい
  • こんな嫌なことばかりの世界で、こういう前向き話を見られるのは本当にうれしいよ
  • ああもう、この子を好きにならずにはいられない!
  • 今も保護当時も、最高に可愛い猫たちだよね
  • 「完璧」な子猫ではなく、この子たちを選んだことは大きな喜びだよ。彼らには幸せな家庭を持つ機会すらなかったかもしれないんだ
  • これは本当に大切なメッセージだと思う。「障がい」のある猫を愛し、助けることがどれほど素晴らしいかを思い出させてくれる。保護猫たちは、いつだって一番愛情深く、忠実で、人懐っこいペットになる。自分を助けてくれた人のことをちゃんと覚えているし、苦しい時に手を差し伸べてくれた相手を忘れないよ
  • テレシータは耳が1つなくても全然平気みたいだし、ポティートも片目がないことを気にしていないみたい。ふたりとも本当に愛らしい。ここまで丁寧に世話をして、新しい環境に慣れるのを助けてくれて本当にありがとう。この子たちを救って、温かく愛情深い家と第二のチャンスを与えてくれたことには感謝しかない
  • 本当に、すべての動物は愛される価値があるんだよ。この子たちは、ありのままで完璧だよ

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 ルイーズさんはイギリスの海外領ジブラルタルで生まれ、エディンバラ大学ロイヤル・ディック獣医学部を卒業した。

 旅好きな彼女は、アジアやオセアニアを旅しながら各地の獣医医療に触れ、オーストラリアやイギリスで臨床経験を積んだ。そして2019年にドバイに移住。現在はUSVCで獣医師として働いている。

 特に猫の診療を得意としており、これまでタイや南アフリカなど各地で保護活動やボランティアにも参加してきたのだそうだ

 ルイーズさんとテレシータ・ポティートのやさしさにあふれたエブリディライフは、Instagram[https://www.instagram.com/one_eared_teresita/]やTikTok[https://www.tiktok.com/@one_eared_teresita]で随時更新されている。ぜひ一度遊びに行ってみてほしい。

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