アメリカのフロリダ州で、水槽に入れたペットのタコをスケートボードに乗せ、黒猫と一緒に散歩させている飼い主がいる。
知能の高いタコにとって、外の世界の刺激は脳を活性化させるのに役立つのかもしれない。
猫も当たり前のように、スケボーにのったタコの後ろをトコトコとついてくるところもいい味出しているじゃないか。
水槽に入りスケートボードで散歩するタコ、後ろをついてくる猫
欧米ではタコは「悪魔の使い」として昔は恐れられていたが、現在では研究が進み、とても知能が高く、社会的行動をとり、高度な認識能力があることがわかり、生物学者を魅了している。
フロリダ州の男性はペットとしてタコを飼っており、散歩に連れていくそうだ。
TikTokに投稿された動画には、スケートボードの上に置いた水槽に入ったペットのタコを引っ張りながら、飼い猫の黒猫と一緒に近所の道を散歩している様子が映し出されていた。
黒猫は男性に「おいで!」と声を掛けられると、「にゃお~ん」と返事をして、急いで後ろから近付いてきた。
タコの水槽のところまで来ると、横に並んで同じ速さでトコトコと歩く。歩きながらタコの方を向き、その様子を確認しているようだ。
これらの様子から、これが特別な出来事ではなく、猫とタコにとっていつもの日常の光景であることが伝わってくる。
知能の高いタコに環境変化を与えるエンリッチメント
実際にタコを外へ連れ出す行動は飼育動物の幸福度を上げる「エンリッチメント」として有効かもしれない。
タコのような知能が高い生き物にとって、単調な水槽での生活は退屈やストレスの原因になりやすい。
新しいおもちゃを与え、環境を変化させる刺激が健康維持に役立つ可能性があるのだ。
水槽ごと外の世界を移動するスケートボードでの散歩は、タコの好奇心を満たす理にかなった取り組みである。
フロリダ州はワニをはじめ、多くの野生動物が生息しており、身近な存在になっていることから「フロリダならわかる」との声も多く上がっている。
タコと猫がいる暮らし。
寿命が1~3年と短いので、寿命がくるまで一緒に暮らして、その時が来たら食べて供養しようかな、なんて考えちゃうほどには、食べちゃいたいほど好きだし、実際にタコは大好物だ。
だがタコをペットとして飼育するのはそう簡単ではないようだ。
タコをペットにするのが難しい理由
タコをペットとして飼育するには相応の準備と覚悟が必要だという。
まずタコは伝説的な脱走の名人で、信じられないほど小さな隙間を通り抜けることができる。
そのため、水槽は常に完全に密閉されていなければならない。
海の生き物であるため飼育には人工海水を使った専用水槽が必要で、水温・塩分濃度・水質を管理しなければならない。
水槽のサイズも、ペット用として流通する小型種でも最低190リットル、大型種では280~380リットル以上が推奨されている。
最初に数万円規模の費用がかかることも珍しくない。
ペットとしてアメリカで比較的よく流通しているのは、マダコとカリフォルニアツースポットオクトパス(Octopus bimaculoides)の2種だ。
マダコは体長30~90cm・体重3~10kgと中型から大型で、日本のたこ焼きや刺身でおなじみの種でもある。
カリフォルニアツースポットオクトパスは胴体が約17.5cm、腕を広げても最大58cmほどとマダコより一回り小さく、目の下に青い斑点が2つあるのが特徴だ。
どちらも他の種に比べて飼育しやすいとされるが、寿命はいずれも1~2年と短い。高い知能を持ちながらこれほど短命であることが、タコという生き物が持つ最大の切なさかもしれない。
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