世界で唯一の高校ラグビー世代の国際大会、サニックスワールドラグビーユース交流大会が開幕。福岡県宗像市のグローバルアリーナで予選リーグの1日目8試合が行われました。

開幕戦は大阪桐蔭とニュージーランドの強豪・ロトルアボーイズが対戦

 開幕戦は、大会3連覇を狙う大阪桐蔭(大阪)とニュージーランドの強豪・ロトルアボーイズ ハイスクールの対戦。強い風が吹くなか始まったこの試合、序盤は風上のロトルアボーイズが押し気味に試合を進めます。キックを使ってエリアを確保していくと、大型選手を揃えたFWでプレッシャーをかけて敵陣深くまで攻め込んでいきます。

 大阪桐蔭も低く鋭く前に出るタックルで対抗しますが、国際大会の難しさもあってか、ペナルティーが重なってなかなかピンチを脱出することができません。前半9分、ついに先制のトライを許してしまいます。

 それでも、ここ2年はこの大会で負けなし大阪桐蔭。直後のキックオフから、全員が素晴らしい集中力を見せてロトルアボーイズの陣内深くまで攻め込んでいきます。自信を持つモールでトライを狙う大阪桐蔭、しかし、トライライン目前でモールが崩れて得点に結びつけることができません。

 逆に、ロトルアボーイズは19分、再びFWでプレッシャーをかけて大阪桐蔭陣内深くまで攻め込んでいくと、きっちりとモールをコントロールしてこの試合2本目のトライ。ゴールも決めて12対0とリードして前半を折り返しました。

逆転狙う大阪桐蔭…試合は12点ビハインドで後半戦へ

 前半で12点のビハインドを背負った大阪桐蔭。サイドが変わって風上にまわった後半は、開始から勢いよくロトルアボーイズを押し込んでいきます。そして後半2分、トライラインまで5メートルのエリアまで攻め込んでいくと、FW陣が一体となってモールを押し込んでトライ、ゴールも決めて12対7と5点差に詰めよりました。

 こうなると試合の流れは大阪桐蔭へ。

直後のロトルアボーイズの攻撃を再び鋭いタックルで食い止めると、キックを上手く使って一気に敵陣深くまで攻め込んでいきます。

 このチャンスに再びFW陣が奮起してモールを押し込んでトライ。プレッシャーのかかるコンバージョンキックをFB吉川大惺選手が、見事に決めて14対12と、ついに逆転しました。

 25分ハーフのため、残り時間はおよそ18分。この後は、両チームの強みを生かした攻防が続きます。

 縦に強い選手を前面に力で押し込みかかるロトルアボーイズと、鋭いタックルからの切り返しとFW陣の集散で勝負する大阪桐蔭。一進一退の攻防の中、先にチャンスをつかんだのはロトルアボーイズでした。

 大阪桐蔭のペナルティーで敵陣深くまで攻め込んでいくと、縦に強い選手をあてて何度の何度もトライを狙いに行きます。ペナルティーが重なってなかなか危険なエリアを脱出できない大阪桐蔭。しかし、ぎりぎりのところでしのいでトライを許しません。ならばと、残り時間が少なくなってきた後半20分、ロトルアボーイズはトライを狙わずにPGを選択、確実に決めて15対14と再逆転に成功しました。

 それでも、差はわずかに1点。

大阪桐蔭も再々逆転を狙って、直後のキックオフから鋭い出足でロトルアボーイズの攻撃にプレッシャーをかけていきます。

再々逆転なるか 大阪桐蔭は懸命に反撃を試みるも…

 21分には、狙いどおりに敵陣の深い位置で相手キックをチャージしてボールを奪いますが、大事なところでミスが出て攻撃がつながりません。この時間は、風向きも変わってロトルアボーイズにキックでエリアを回復されてしまいます。

 その後も懸命に反撃を試みる大阪桐蔭。しかし、最後まで規律の乱れを修正して国際大会のレフリングにアジャストすることができませんでした。最後もペナルティーで勢いを失ってついにノーサイド。3連覇を狙った大阪桐蔭、ニュージーランドの強豪の前にあと一歩及ばす、1点差での敗戦となりました。

桐蔭学園はラスト1プレーが幻のトライとなって逆転ならず

 その他の試合では、桐蔭学園(神奈川)がイングランドの強豪・エクセター カレッジと対戦。24対28と4点のリードを許した桐蔭学園。試合終了間際にトライラインまで迫ると、FW陣が押し込んだ後で右に大きく展開して、トライエリアにボールを持ち込みます。

 劇的な逆転トライかと思われましたが、ラストパスがスローフォワードと判定されてそのままノーサイド。大会第1戦を勝利で飾ることはできませんでした。

【1日目の結果を一覧で見る】東福岡、佐賀工、大分東明、天理、東海大大阪仰星の結果は?

【高校ラグビー】サニックスワールドラグビーユース交流大会が開...の画像はこちら >>

 1日目の結果はご覧のとおり。そのほかの日本勢では、選抜大会に続く2冠を狙う東福岡(福岡)、佐賀工(佐賀)、大分東明(大分)、天理(奈良)、東海大大阪仰星(大阪)の5校が、勝利をおさめています。

【サニックスワールドラグビーユース 第1日 (15人制男子)】
▼東福岡(福岡)99-3 ジェングオ ハイスクール(チャイニーズタイペイ)
▼大阪桐蔭(大阪)14-15 ロトルアボーイズ ハイスクール(ニュージーランド)   
▼京都成章(京都)14-22 フィールディング ハイスクール(ニュージーランド)
▼佐賀工(佐賀)38-12 トゥポウ カレッジ(トンガ) 
▼桐蔭学園(神奈川)24-28 エクセター カレッジ(イングランド)
▼大分東明(大分)43-5 ダウンランズ カレッジ(オーストラリア)
▼天理(奈良)19-10 ラトゥ カダヴレヴ スクール(フィジー)
▼東海大大阪仰星(大阪)36-7 ウィンドフック ジムナジウム(ナミビア)

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