【モデルプレス=2025/09/19】塩崎太智(しおざき・だいち/25※「崎」は正式には「たつさき」)と加藤大悟(かとう・だいご/25)がW主演を務める「タクミくんシリーズ -Drama-」(24時~/BSフジ放送・FOD配信)が、9月21日よりスタートする。インタビュー前編では、累計500万部を突破した同名小説の初ドラマ化に挑んだ2人に、作品への思いや、役作りについて聞いた。


◆塩崎太智&加藤大悟W主演「タクミくんシリーズ -Drama-」

1992年に刊行開始し累計500万部を超える人気小説「タクミくんシリーズ」。全28巻の完結後も完全版やスピンオフが刊行され、コミカライズや舞台、実写映画化など幅広く展開されてきた。シリーズ初のドラマ化となる今作では、タクミ(塩崎)とギイ(加藤)を中心に、全寮制男子校で繰り広げられる瑞々しく切ない恋模様が描かれる。

◆塩崎太智&加藤大悟、歴史ある作品出演への思い

― 多くのファンに愛されてきた作品ですが、メインキャストとして参加するにあたり、どのような気持ちで取り組みましたか?

塩崎:嬉しいという気持ちが第一にありました。歴史ある作品なので、責任感も感じながら挑みました。

加藤:歴史ある作品に携わることができて、本当に嬉しかったです。僕としては、今回が2作品目でギイを続投できたことがとても幸せでした。こんなにハイスペックなキャラクターを演じられる機会はもうないと思うので(笑)、演じていて楽しかったです。

― 塩崎さんはシリーズ初参加ですが、どのように役作りをしましたか?

塩崎:前作も拝見しましたし、作品に入る前に監督から「こういう感じだよ」とアドバイスをいただいて、実際に撮影しながら色々と指導を受けていました。前作に出ていた加藤くんからも「前のタクミはこんな感じだったよ」「こういう感じが良いんじゃない?」とアドバイスを受けながら役作りしていきました。

― 加藤さんは続投となりますが、変わらず意識したことはありますか?

加藤:絶対にみんなの憧れであることです。スーパーマンでありクールビューティーだけど、今作はタクミと付き合っている状態から物語が始まるので、前作とは違う、ギイの柔らかい表情を楽しめるように意識しました。
タクミとの関係性が変化した上での赤池章三(演:柊太朗)とか、他のキャラクターとの絡み方も意識したかもしれないです。

◆長回し撮影に手応え「良いものができました」

― 思い出深いシーンを教えてください。

塩崎:序盤に体育館の中で走るシーンを撮ったんですけど、大変だった記憶があって。

加藤:暑かったよね。冷房も効いてなかった。

塩崎:そう!走りながら会話をするシーンで、体育館の中が暑くて。

加藤:あのシーンはカメラを1発で回すことが多くて、走るシーンは回しっぱなしだったので、ちょっとでも詰まると1から走り直しだったんです。

塩崎:映画の時から同じ監督さんなんですけど、もともと映画を撮り慣れている方なので、今回もドラマの撮影という感覚ではなかったです。映画を撮っているような感じで、良いものが撮れるまで頭から最後まで回しっぱなしで。通常のドラマなら「この部分だけもう1回この画角で」みたいに進めるんです。今回は長台詞も含めて頭から最後まで通して撮ったので大変だったんですけど、その分、良いものができました!

加藤:そうだね。僕は舞台をずっとやってるので、流れを追うお芝居がすごく好きです。
部分的にそのシーンを撮影するのではなく、長回しで撮っていただけると、僕的にはありがたかったです!

◆塩崎太智&加藤大悟の“推しカップル”とタクミ&ギイの魅力

― 本作には魅力的なキャラクターがたくさん登場しますが、推しのカップルを教えてください!

塩崎:僕は三洲新(演:山下永玖)と真行寺兼満(演:相原一心)のペアですね。見ていて可愛いなと思う部分が多いです。一心が1年生ながら2年生に好意を持ってグイグイいく感じが、ギイとはまた違うタイプの“グイグイ”で可愛いんですよ。弟にしたい!って思うくらい。永玖はツンデレでツンツンしているんですけど、たまに見せる甘い部分が良くて。すごくいいキャラクターだなと思いますし、ずるいなと思います!

加藤:ツンデレが好きなんだね、太智くんは。

塩崎:素敵だなって思う(笑)!

加藤:僕は映画から関わっているので、高林泉(演:世古口凌)と吉沢道雄(演:祐楽)の関係がすごく好きですね。映画の時に吉沢が高林を殴るシーンがあったんですけど、そこから今は高林が「吉沢くん!」ってなっているところが可愛くて。「良かったな」という感情が芽生えてきて、そこのカップルはすごく好きです。

― では、タクミとギイの魅力は?

加藤:ギイは本当にハイスペックで、みんなから憧れの的なんですけど、ちゃんと一人の人をずっと好きでい続けられる。その姿ってやっぱりかっこいいじゃないですか。タクミが人間接触嫌悪症で、近づけないけど近づきたい…そんなギクシャクした感じも良いなと思いますし、ギイがタクミだけにめちゃくちゃグイグイ行く。
僕たちカップルは、そこが素敵に描かれていると思います。

塩崎:僕は韓国ドラマとかでもこういう物語の構図が好きなんです。タクミはなかなか表に感情を出せないし、きっと友達も少ない。そんな中で、学校一のモテ男が学校一影の薄い男を好きになるっていう構図がまず素敵だなって。みんなはギイのことを素敵だなと思っているのに、ギイ本人は冴えない子を好きでいる。その設定自体がすごく好きです!

◆塩崎太智&加藤大悟、撮影現場の様子明かす

― 同世代の役者が多いですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

塩崎:食堂とかに集まってみんなでご飯を食べました。男子校で昼休憩をとってるみたいな空気感でした。出演者以外にもエキストラの方がたくさんいて、現役の学生さんもいらっしゃって。

加藤:僕はエキストラの方とよく話してた!

― 加藤さんから話しかけていた?

加藤:そうです!僕は誰かと話していたいんです(笑)。「何歳ですか?」とか、台本に関係のない、たわいもないことを永遠に喋っていました。

― タイトなスケジュールで撮影したとのことですが、どのようにリフレッシュしていましたか?

加藤:寝てたよね?

塩崎:僕はとにかく寝てました(笑)。何してたの?

加藤:僕はご飯に1人で行くこともあったり、夜に散歩したり。


塩崎:忙しすぎて、ホームシックにならなかった?僕は撮影期間にちょうどM!LKのオンラインの打ち合わせがあったんです。その時に寂しくなって、東京に帰りたくなっちゃって(笑)。1人暮らしを始めた時はホームシックにならなかったけど、滋賀に行ったらなぜかホームシックになりました(笑)。

加藤:東京に帰りたくなった気持ちもわかるけど、僕は滋賀をすごく楽しんでいたから(笑)。

塩崎:楽しんでたよね~!

加藤:ふらっと夜歩いて、商店街とか飲食店とかに行ってました。

◆「タクミくんシリーズ -Drama-」見どころは?

― 視聴者にアピールしたいポイントを教えて下さい!

塩崎:軸となる物語として、今回はタクミの過去がどんどん明かされていきます。そのことでタクミとギイの関係も変化していく。過去に触れる部分は、この長いシリーズの中でも本当に重要な回だと思っています。今回のドラマには大事なエピソードがたくさん詰まっているので、どの話も見逃さずに観ていただきたいです!

加藤:前作の映画もできれば観ていただきたくて。比較して観ていただいたら、もっと楽しんでもらえると思います。映画の時はタクミとギイが、付き合いそうで付き合っていない状態だったんですけど、ドラマではすでに付き合っているところから始まります。僕としては、ギイの表情とか話し方、リラックスした時のプライベートな姿を楽しんでいただけると思います。
話が進んでいく中で、気持ちの熱量が「今はこっちが強いけど、こっちが弱い」みたいなバランスもすごく面白くて、演じている僕自身もすごく楽しかったです。あと、今回はいろんなタイプのカップルが登場して、いろんな恋愛の形があるので、楽しくて面白くて、観やすい作品になっていると思います。ぜひ観ていただけたら嬉しいです!

(modelpress編集部)

<ヘアメイク>
塩崎:奥田真莉
加藤:伊東真美

<「タクミくんシリーズ -Drama-」放送概要>
BSフジ:2025年9月21日(日)24時~(毎週各1話放送)
FOD:2025年9月21日(日)24時~(毎週各1話配信)
※TVer配信あり

◆塩崎太智(しおざき・だいち)プロフィール

2000年9月11日生まれ。和歌山県出身。俳優として、TBS「イグナイト-法の無法者-」(2025)、MBS「その着せ替え人形は恋をする」(2024)、ABC TV「ガチ恋粘着獣」(2023)など数々の作品に出演。また、5人組ダンスボーカルユニットMILKのメンバーとしても活動中。12月6日から『MILK ARENA TOUR 2025-2026 「SMILE POP!」』がスタート。東京は2026年2月10日・11日に国立代々木競技場第一体育館で開催する。

◆加藤大悟(かとう・だいご)プロフィール

2000年9月19日生まれ、愛知県出身。ミュージカル「刀剣乱舞」山姥切国広役や「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」の四十物十四役で人気を博す。CX「ぽかぽか」水曜レギュラーとしても活躍中。

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