中東情勢の悪化が様々な分野に影響を及ぼしている。新潟県新発田市のごみ焼却施設では原油価格高騰によるコスト高だけでなく、原油の入手自体が困難になるおそれもあるという。
■中東情勢悪化で重油値上がり「年間600万円ほどの差が…」
毎日、約70トンの家庭ごみや一般廃棄物が集まる新潟県新発田市のごみ焼却施設。ここにも原油価格高騰のしわ寄せがきている。
「うちの施設は全部で3つ焼却炉がある。1号、2号、3号と今ちょうど燃えていてモニターに映している状態。朝にごみを入れてから重油を使ってバーナーでたいて火をつけて焼却をする」と説明する肥田野正信場長。
この施設では、3つの焼却炉の点火の際にそれぞれ100リットル、合わせて300リットルの重油が毎朝必要になるという。
年間に必要な重油の量は19万リットル。ただ、ここ最近の原油の価格高騰を受け、この春1リットルあたり30円値上がりした。
肥田野場長は「重油単価で30%ほど上がっているので、これが続くようだと年間で600万円ほど差が出るのでは」と危惧する。
■重油の入手が困難になる可能性も…「収集への影響懸念」
そして、肥田野場長の頭を悩ませているのは、価格の高騰だけではない。
「4月の頭のころに業者から『今年、重油の確保が難しくなるかもしれない』と聞いた」
このままの中東情勢が続けば、焼却炉の点火に使う重油の入手が困難になるというのだ。
肥田野場長は「値段が高くなるのももちろん困るが、ものが入ってこない。
この施設では重油を取り扱う業者・数社から3カ月に1度見積をとり、一番価格が安い業者から重油を購入する入札方式をとっている。
そのため、品薄になりつつある原油は業者の固定客に流れる傾向にあり、入札方式で購入している焼却施設にとっては入手が困難になるという。
「実際問題、生ごみが焼却できないとなると、収集を止めたりというような影響が出ないようにしたいとは思っているが、懸念はある」
生活に必要不可欠な市民サービス。先行き不透明な状況はいつ改善されるのだろうか…。

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