食う“寝ず”遊ぶカリフォルニア●旅先(=非日常)で得るインプットは、男の日常のアウトプットに大きな影響を与える。1981年生まれ、一児の父、オーシャンズ世代ど真ん中のトラベルエディター伊澤慶一さんは、だから今日も旅に出る。

連載「度々、旅。」の3回目の目的地はカリフォルニア。寝る間も惜しんで巡る、食のスポットと遊びのスポット。

前回紹介したダウンタウン・ロサンゼルス(DTLA)は飲む&呑むが好きな人に相性抜群のエリアでしたが、もし家族でカリフォルニアを訪れるなら、ロサンゼルスから車を1時間ほど走らせ、オレンジカウンティへ向かうのも良いでしょう。

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウ...の画像はこちら >>

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Disney

カリフォルニアの中でも2番目に人口の多いオレンジカウンティ。エリアを代表する観光名所といえば、なんといってもアナハイムの「カリフォルニア ディズニーランド・リゾート」です。

ディズニーが世界で初めて誕生したのもこちら。

現在は、小さな子供でも楽しめる「ディズニーランド・パーク」と、スリリングな乗り物が好きな年頃の子にぴったりの「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」という2つのパークが用意されており、あらゆる年代の子供を連れて楽しめるのがパパとしては嬉しいところです。

NEXT PAGE /

ここは、スターウォーズ世代にとっての夢の国

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Disney

そんなディズニーの最新トピックスは、なんといっても「スター・ウォーズ:ギャラクシー・エッジ」。ここカリフォルニアでは、フロリダよりも先行して2019年5月31日にオープンし、当初は入園予約も早々に完売するなど大フィーバーを巻き起こしました。

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Disney

僕もオープンしてすぐに遊びに行きましたが、これはすごい! 「ミレニアム・ファルコン号」が実物大で再現され、細部にいたるまで完全に映画で見たままでした。

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Disney

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Disney

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Disney

目玉のアトラクション「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」では、映画『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』のあとの世界を舞台に旅立ちます。

「あのファルコン号を操縦する日が来るなんて!」と、スター・ウォーズを知っている世代は大興奮。まさに夢の国です。

アトラクションは6名1組でスタート。パイロット、ガンナー、エンジニア、それぞれ2名ずつにミッションが割り当てられ、手元のレバーやボタンを操作し、ゲーム感覚で進んでいきます。英語ができなくても進行にはまったく問題なく、ミッションの達成度によってストーリーが変化するという驚きの仕組み。いやはや、本当によくできていて、何度でも乗りたくなるアトラクションでした(実際は混んでいるので諦めましたが)。

NEXT PAGE /

「オオタニサーン」もオレンジカウンティ観光の醍醐味だ

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ

さてさて、アナハイムのエンターテインメントはディズニーだけではありません。スポーツニュースで毎週耳にする「ロサンゼルス・エンゼルス」の本拠地があるのも、ここアナハイム。試合日程が合えば「オオタニサーン!」こと大谷翔平選手の活躍を、ぜひ生で観戦しに行きましょう。

今、アメリカでいちばん日本人が集まる場所とも言われているエンゼル・スタジアム、当日券も比較的手に入りやすく、また2019年は大谷選手も野手に専念しているため、かなりの高確率で見られることでしょう。

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ

野球好き、特にメジャーリーグに憧れのある方であれば、ディズニー以上に「夢の世界」なのかも。ちなみにエンゼル・スタジアムではホームチームのエンゼルスは3塁側にベンチを構えているため、シートを取るならそちら側がおすすめ。

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ

出番のたびに大谷選手が目の前に現れ、かつ左打者なので正面から打席を拝むことができます。ベンチ裏、前から4列目のこちらのシートは「Field MVP」という座席カテゴリーで、約150ドル(対戦カードにより値段は変動)。会場を包む観客の熱気と世界最高峰のプレー。

海外でのスポーツ観戦は、子供にとってもきっと大きな財産になるはずです。

NEXT PAGE /

オレンジカウンティはサーフ&ターフの聖地である

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Courtesy of Visit Huntington Beach

オレンジカウンティは、洗練された美しいビーチタウンを数多く抱えることでも知られています。なかでも有名なのはハンティントン・ビーチでしょう。アナハイムから車で約30分、世界最大規模のサーフィンの大会「USオープン」を開催することなどから、「Surf City USA」とも呼ばれ、サーファーの聖地として知られています。

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Courtesy of Visit Huntington Beach

「国際サーフィン博物館(International Surfing Museum)」や、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームのサーファー版、サーフィン・ウォーク・オブ・フェイム(Surfing Walk of Fame)など、サーフカルチャーのメッカであることを示すモニュメントも多く、東京オリンピック期待の星、五十嵐カノア選手のホームタウンでもあることから、今後ますます注目を浴びるビーチです。

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Courtesy of Visit Huntington Beach

ディズニーや野球観戦でばっちり家族サービスを完了させたら、そんなストーリーを語りつつ、滞在中1ラウンドくらいはサーフィンを楽しむのも許されるのではないでしょうか?(奥さまへは、ショッピングの時間を!)

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
レンタルボードで僕もハンティントン・ビーチの波を大満喫。

サーフよりもターフ派、という人もご安心を。

ハンティントン・ビーチから南へ下ったデイナポイントはゴルフリゾートのメッカ。Monarch Beach Golf Linksは、小高い丘に位置しほどよい傾斜もあるため、多くのホールで海を眺めながらのプレーが楽しめます。最高の気候のもと、開放感あふれるコースでのゴルフ体験は、スコアがメタメタでもまったく気にならないはず。

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Visit Dana Point

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
(c)Monarch Beach Golf Links

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ
ターフ派でもある僕はゴルフも満喫しました(笑)

まさに親子で存分に楽しめるカリフォルニア、オレンジカウンティ。次はもう少し足を伸ばして、砂漠の避寒地パームスプリングスへ向かいます。

ディズニーと大谷翔平、サーフとターフ。親子で満喫オレンジカウンティ

伊澤慶一●1981年生まれ、一児の父。

出版社勤務時代には『地球の歩き方』を始め、NY、LA、パリ、ベルリン、モロッコなど世界中のガイドブックを制作。60カ国以上の渡航歴を持つが、いちばんのお気に入りはハワイ。

カリフォルニア観光局、アナハイム観光局=取材協力
https://www.visitcalifornia.com/jp
https://jp.visitanaheim.org/