初見でこれらを環境配慮に特化した服だと思う人は少ないだろう。それぐらいファッション性を備えた“サステナ服”が増えている。

自分だけが感動する服はもう古い。今は地球も感動する服を選ぶべきではないだろうか。

 


「ピリオド フィーチャーズ」のジャケット

パタゴニアにディーゼル、日本の新鋭も! 地球すら感動する“サ...の画像はこちら >>

ユーゲン デザイナー
小山雅人さん Age45
クラシックなドレスウェアからヴィンテージ、ミリタリーの古着まで守備範囲は広い。普段は黒やネイビーを中心としたシックなスタイルが多い。

最近惹かれるのは、ハンドクラフトや、その土地でしか表現できない色がついたエスニックなアイテムばかり。

なぜ稀少性に惹かれるのか? あるいは、人の温もりを感じたいのか?そんなことを思案しながらふらりと出かけた名店レショップで偶然出会ったジャケットがこちら。

裁断されたシルクの端材をリサイクルして、手動の織り機で仕立てた生地を使用。

今自分が求める本物のクオリティを持っている。力のあるブランドだと思います。

 


「ディーゼル」のデニム

パタゴニアにディーゼル、日本の新鋭も! 地球すら感動する“サステナ服”6選
加工技術の高さと同様に注目すべきが、目には見えないサステイナブルな要素だ。水の使用量削減、軽石不使用、環境に配慮した加工工程などを実現。4万6200円/ディーゼル(ディーゼル ジャパン 0120-55-1978)

スタイリスト
星 光彦さん Age35
愛娘と心ゆくまで遊ぶべく、アウトドア系ショーツを軸にした公園スタイルを模索中。自宅では自重トレーニングとストレッチに没頭。

手の込んだユーズド&ペイント加工や、ついついヘビロテしてしまうフリー&イージーな仕様。あらゆる意味で“リアル”なデニムを作り続けるブランドが、次なる“リアル”としたのがサステイナブル。

メガブランドであるディーゼルが取り組んだからこその意味があると思いますし、素直に感動しました。

 


「パタゴニア」のパンツ

パタゴニアにディーゼル、日本の新鋭も! 地球すら感動する“サステナ服”6選
リサイクルポリエステルを100%使用したジョガーパンツ。ストレッチを利かせたリップストップは通気性と速乾性を兼ね備える至れり尽くせりな一本。1万2100円/パタゴニア(パタゴニア日本支社 0800-8887-447)

スタイリスト
井嶋一雄さん
音楽、スポーツ、モードetc……。精通するジャンルは数知れず。それをミックスする手腕に定評がある。最近は、「スーパーカブ110」にどハマり中。

このジョガーパンツは、はいた瞬間にまず軽さに驚きを覚えました。そして洗ってみて、乾くスピードの速さにもびっくり。

今までいろいろなイージーパンツをはきましたが、これは、ケアのしやすさも楽ちんなはき味も群を抜いています。

裾にはコンパクトなリブ付きでレングスが多少合ってなくてもサマになるのも僕好み。


「バトナー」のカーディガン

パタゴニアにディーゼル、日本の新鋭も! 地球すら感動する“サステナ服”6選
内モンゴル東側の特定地域でしか採取できない貴重なカシミヤから作られた糸を、通常の3倍以上の時間をかけてゆっくり編み立てた極上の肌触りのニット。7万4800円/バトナー 03-6434-7007

ピルグリム サーフ+サプライ ディレクター
泉 貴之さん Age44
タイムレス、シームレス、境界線なく使える服・コーディネイトが好き。ヴァン・ナチュールドランカー。

3年前の展示会でひと目惚れして購入。極上のタッチと少し大きめのサイズ感が気に入って、かなり頻繁に着ています。気付けば今年でもう3年目。キャメルを使った高級ニットなのに、頻繁に着すぎて補修が必要に……。

先シーズン終了後、メーカーさんにお直しをお願いしたら、補修+再仕上げまで完璧にしてくださって、まるで新品のように生まれ変わって感動。そして、これって本当のサステイナブルだよなぁと。アフターサービスを含め、長く着られるものを作る企業姿勢に感動しました。

 


「プロダクトトゥエルブ」のジャケット

パタゴニアにディーゼル、日本の新鋭も! 地球すら感動する“サステナ服”6選
柔らかなエコレザーの一枚仕立て。チンストラップと一体化したカラーやチャイナボタンなど、多様なテイストをスマートに盛り込んでいる。8万5800円/プロダクトトゥエルブ info@producttwelve.jp

スタイリスト
武内雅英さん Age44
抜かりのないドレススタイルから抜けのあるカジュアルまで、そのレンジの広さは業界でも指折り。幅広い見識を備えた元編集者でもある。

ミリタリーをベースにしたオーバーサイズのブルゾン。そこにチャイナジャケットのデザイン要素を取り入れつつ薄手のエコレザーを使用することにより、武骨さを上手に緩和しています。

エコレザーならではの薄さ、軽快さを巧みにデザインに活かしているところに感銘を受けました。パッチポケットなどの簡素化したディテールもこなれています。

 


「アディダスオリジナルス」のスニーカー

パタゴニアにディーゼル、日本の新鋭も! 地球すら感動する“サステナ服”6選
サステイナブルコレクションの「スーパースター」は、アッパーの70%にリサイクル素材を採用。タグ、随所のプリントといったあしらいに特別感が宿る。1万3200円/アディダスオリジナルス(アディダスグループ 0570-033-033)

アネアデザイン CEO/ボタナイズ ディレクター
横町 健さん Age47
都内で複数のカフェレストラン、ボタニカルショップ、ギャラリーを展開。自身のスタイルは、“ラフ、楽、ざっくり”がモットー。10年続けているブラジリアン柔術は、現在茶帯。

365日、ほぼスニーカーをはいている自分のスタンダードは、アディダスの「スーパースター」。

少しご無沙汰していたのですが、リサイクル素材を使ったサステイナブルなモデルが登場したと聞いて、飛びつきました。

白×緑のモダンな配色がツボですし、地球に優しいのも誇らしい。生涯何度目かの「スーパースター」ブームが到来中です。

 

清水健吾=写真 梶 雄太、来田拓也、星 光彦、野上翔太=スタイリング 増山直樹、早渕智之、長谷川茂雄、いくら直幸、髙村将司、大西陽子、森上 洋、中田 潤、今野 壘、オオサワ系、大木武康=文