作家・湊かなえ原作の映画『未来』と、Uruのイメージソング「さすらいの唄」がコラボしたフル尺ミュージックビデオ(MV)が解禁された。

 本作は、『告白』でも知られる湊が、デビュー10周年の節目に発表した同名小説を映画化したミステリー。『ラーゲリより愛を込めて』『護られなかった者たちへ』の瀬々敬久監督がメガホンを取り、主演を黒島結菜が務める。

 共演には、山崎七海(※崎=たつさき)、坂東龍汰、細田佳央太、近藤華、さらに松坂桃李、北川景子らが集結。社会の陰に潜む痛みと、“見えない声”を抱えて生きる人々を描き出している。

 公開後、SNSでは「自分の弱さごと揺さぶられる感覚」「役者さんのあまりの熱量に、最後までスクリーンに釘付けだった」「原作を読んだ時の苦しさが蘇り、共に読後に見えた一条の光がまた次第に差すのを感じた」「自分も誰かに手を差し伸べられる人間になりたいと思える作品」といった感想が相次ぎ、登場人物たちが絶望の中でも未来を信じようとする姿に、多くの観客が共感を寄せている。

 今回解禁されたコラボMVでは、Uruの透明感ある歌声と、瀬々監督によるエモーショナルな映像美が融合。映像は、新学期の教室で教師・真唯子(黒島)が手紙を手に取る静かな場面から始まる。

 そこから一転、Uruの透き通るような歌声に乗せて、過酷な運命に翻ろうされる教え子・章子(山崎)の「この世界は狂っています」という慟哭や、夜の街を必死に駆け抜ける母・文乃(北川)と章子、そして亡き父・良太(松坂)との温かな記憶が交錯していく。

 黒島が感情をむき出しにして走るシーンや、章子を強く抱きしめる場面が、楽曲の「僕はまだ願ってしまうんだろう」という歌詞と重なり、誰かを守ろうとする深い愛情を浮かび上がらせる。

 「さすらいの唄」は、Uru自身が作詞・作曲を手がけたバラード。作品が描く“祈り”や“痛み”に寄り添う楽曲として、映画側からの熱烈なオファーを受け、イメージソングに起用された。

 湊はUruの歌声について「“祈り”を感じる」と絶賛。瀬々監督も、「若い人たちが必ず持つ自分への葛藤が表現されている」と、その表現力に信頼を寄せている。

 Uruが楽曲に込めた「すべての子どもたちの明日が、笑顔あふれるものであってほしい」という願い。そして湊かなえと瀬々監督が描こうとした“救い”への祈り――。映像と音楽が深く共鳴する今回のMVは、観る者の孤独にそっと寄り添い、未来への小さな希望を灯す。

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