元バレーボール日本代表で監督も務めた中垣内祐一(58)が、「ABEMA NEWSチャンネル」の『ABEMAエンタメ』内企画「NO MAKE」に登場した。2022年に故郷・福井へ戻り米農家へ転身した中垣内氏が、収入減も受け入れた第二の人生と、過去の栄光にとらわれない現在の思いを語った。


 中垣内氏は、現役時代に全日本代表の絶対的エースとして活躍。2021年の東京オリンピックでは男子日本代表監督としてチームを29年ぶりのベスト8へ導いた。その後、22年に監督を退任し、地元・福井県へ戻って実家の農業を継いだ。

 米農家へ転身した理由について、中垣内氏は「50歳過ぎて会社にいられるのって長くても15年」「肩書きがなくなったらどういうことができるんだろうって考えた時に、手に職をつけるというか地道に仕事をしていく。できるだけ早く飛び込めば、それなりのこともできるだろうし」と説明。競技人生の先を見据えた決断だったことを明かした。

 現在は「江ノ島の面積と同じぐらい、バレーコートでいうと2200面くらい」という広大な田んぼで、化学肥料を使わず農薬も減らした特別栽培米づくりに励む。収入面について問われると、「収入は大いに下がりますけど、別にそれが目的ではなかったし、そんなことは最初からわかってた。嫌だったらやらなければいいだけの話」と言い切った。さらに、「昔話はどうでもいいし、昔の成功も失敗もどうでもいい。大事なのは足元とそれから先」と語り、還暦を前に“米作りのプロ”を目指す覚悟をにじませた。

 194cmの長身と端正なルックスで絶大な人気を誇った現役時代についても率直に振り返った。
「一歩引いている自分がいつも心の中にありましたよ。バレーボールがちょっとできたからといって、人間としての評価が決して高いわけではなくて」と当時の心境を告白。「キャーキャー言われるような人気はメディアがそうしただけであって、大したことないとずっと引いていた」と冷静に見つめていたことを明かした。

 自身のバレーボール人生については「ある程度のとこまでやらせてもらえたと思うし、心残りないバレー人生だった」と総括。「いつまでもそれにしがみついていようとは思わない。(自分は)終わってる人、もう古い人だから。そういう人は若い人に譲っていくべき」と、過去の栄光に固執しない姿勢を示した。

 現在の日本代表については、「もういちファンというか、あいつらのこと親戚のおっちゃんのような気持ちで見ている」と笑顔を見せた。石川祐希選手、高橋藍選手には「基本的にコーチがいらない選手」と信頼を寄せ、西田有志選手についても「どんどん吸収する。西田はもうそういう選手」と称賛。現在も交流が続いているといい、「時々米送ったりとか。リーグ終わったら送ってやろうかな」と、教え子との変わらぬ関係を語った。
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