世界中で愛される画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。2回にわたり開催される『大ゴッホ展』は、生前ほとんど評価されなかったファン・ゴッホにいち早く注目し、作品の収集に取り組んだ、ヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)が創設したオランダのクレラー=ミュラー美術館の所蔵作品で構成される。
このたびの第1期では、バルビゾン派やハーグ派の影響を受けた草創期のオランダ時代に始まり、印象派を中心とする画家たちと交流したパリ時代を経て、南仏アルルで傑作《夜のカフェテラス(フォルム広場)》を描くに至るまでの、ファン・ゴッホの前半生に焦点を当てる。
もともとファン・ゴッホの作品に詳しかったわけではないと話すキタニだが、オランダ時代に描かれた『秋の風景』という絵に思わず足を止めたといい、「自分が存じ上げない作品だったんですけど、その横にその作品に言及している書簡の引用がついていて、それも込みで」と明かした。
「素人目で見たら割となんでもない風景なんじゃないかと思ってしまうような風景画」としつつ、説明書きには“4度、この風景を描いた”と書かれていたことに触れ、「つまりこれを描くことで、自分は何か成長の機会になると思って、何度も何度もトライアンドエラーをしたということだと思う」と解釈を語ったキタニ。「天才画家という語られ方をする方だったので、そんなファン・ゴッホでもこういう積み重ね方をして、一個ずつ自分の殻を破って技術を身につけるという過程を踏んでいったんだなっていうのを、僕はその作品を見て、まざまざと見せつけられた」と語った。
さらに「ひたすら機織りを描き続けていたり、あるいは農村の何かを植える人とか、似たポーズで繰り返し描いているのがあって」とも話し、「天才画家と呼ばれるその奥の試行錯誤の過程が見られるのがおもしろかった」と振り返った。
また「自分の好きなアーティストの模写とかもすごくしていて、そこからその模写をもとに二次創作してアレンジを加えて自分なりの作品にしているというものもあったりして」と続け、「自分も二次創作みたいなこともしてきましたし、何かを作るうえで、必ず下敷きになる自分が好きな作品みたいなものはいくつかあるので、そういうところをみて、結局やっていることは自分と実はそんなに大きく変わらないんだなと知れて面白かったなと思います」と共感したと話していた。
MCは、TBS・南後杏子アナウンサーが務めた。

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