◆スズメのひなが見せる、愛らしい「おねだり」に気持ちが上がった
――スズメたちが餌を食べるなか、子どものスズメがまるで「餌をちょうだい」と鳴いているように見えます。この動画を撮影したときの様子を教えてください。
「スズメのひなは、巣立つ直前まで親に餌を運んでもらっています。なので巣から飛び出した後もしばらくは、『まだご飯もらえる!』と思っているのか、羽をパタパタ震わせながらおねだりするんです。もちろん、そのうちちゃんと自分で餌を啄むようになるんですけどね」
――その姿を実際にご覧になって、どう感じましたか?
「私は毎年この季節を楽しみにしているので、その年最初のひなを見つけた時は本当にテンションが上がります。『きたーっ!』って感じです」
――もともと鳥がお好きだったそうですが、野生のスズメに餌をあげるようになったきっかけは何だったのでしょう?
「子どもの頃から鳥が好きで、家ではウロコインコとセキセイインコを飼っています。スズメに餌をあげるようになったきっかけは、実家に戻った年の冬のスズメだったと思います。雪国なので、『餌がなさそうで可哀想だな』と思い、インコ用の餌を撒き始めたのが最初でした」
――そこからすっかりスズメの虜になったのですね。スズメの魅力やSNSへ投稿し始めたきっかけを教えてください。
「魅力はやっぱりあの丸いフォルムと、可愛い仕草、癒される鳴き声ですね。それぞれの個性もあって、毎朝繰り広げられるスズメ達のスズメの世界にハマっています。
◆毎日見ているからこそ知る、スズメの「リアルな姿」
――毎日観察や撮影をしていて気づいた、スズメの意外な一面はありますか?
「スズメは意外とけんかっぱやいですね(笑)。小さくて弱そうに見えても、さすが野生の鳥でとてもたくましいです。羽ばたく姿も綺麗で、季節ごとに変わる行動や表情にも魅力を感じています」
――それだけ見続けていると、それぞれの顔や個体は見分けられるものですか?
「それが、何年見続けていても、一部特徴のある子を除くと個体の見分けはなかなかできません。今見分けられるのは、クチバシの下が白い『ホワイトフェイスちゃん』と、頭の一部に毛がない『おハゲちゃん』くらいですね」
――「近所のスズメ観察日記」を始めてから、生活や意識の変化はありましたか?
「海外のフォロワーさんも増えたのですが、いろいろな国の方から『最近スズメを見かけなくなった』というコメントをいただきます。スズメは絶滅が危惧されている地域もあるんですよね。私の近所にはまだ瓦屋根の家が多いので、以前はそこまで深刻に考えたことはありませんでした」
――そんな中、投稿を続ける原動力になっているものは何でしょうか?
「もともと日課として餌やりして写真や動画を撮っているので、投稿の原動力はシンプルに『うちのスズメ可愛い! 残しておかなきゃ!』という気持ちです。でも最近は、『うちでも餌を出してみました』『うちにも来ました!』というコメントをいただくこともあって、少しはどこかのスズメの助けになっているのかな、と嬉しく感じています」
――これまでに投稿した中で、特にお気に入りの「神ショット」を教えてください。
「今年一番テンションが上がった『神ショット』は、雪の日に屋根の上で餌待ちのスズメたちが綺麗に整列し始めた瞬間です。『あー! 待って待って! スマホスマホ!』と慌てながら撮影しました」
――ひなの季節である春から夏にかけても、狙っているお気に入りの瞬間があるそうですね。
「はい、ひなが現れる季節は毎年特別で、口を開けて『ご飯!』をしているひならしいポーズを撮りたくて、毎回必死になっています」
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