本シリーズの裏話や思い出話で盛り上がったトークでは、「パトレイバーの波状攻撃」として伊藤氏による正統(?)続編、小説『寿司屋の後藤』(文藝春秋刊)が6月25日に発売されるという話題に。そして「File 2」から「File 3」の公開は間が空くとして、伊藤氏は「ぶっちゃん(出渕監督)、君の番だよ」とにやりと笑った。それを出渕監督は「読切でいいので、2回くらい、ゆうきさんもう1回…」と振ると、ゆうき氏は「空気を取り戻すの大変だったんだから!」と苦笑いした。
今回の新作読切では、出渕監督もネタ出しに加わったという。過去シリーズでは特車二課課長として登場し、2002年の『機動警察パトレイバー2』では任を退いていた福島課長の、まさかの葬式が描かれたが、これには出渕監督も「福島死んじゃうんだ…ってちょっと悲しい思いはした」とぽつり。ゆうき氏は「死んで惜しまれる人って福島ぐらいしかいないんです」と裏話を明かした。
また出渕監督は「福島の息子って、ゆうきさんのコミック版には出てるんですよ。ガキンチョだったやつ。あれが1コマ出てるんです」と大人になった福島の息子が今回の新作読切で初登場していることを告白。「えっ?と思った方はちょっと見ていただけると」と呼びかけた。
さらに、ゆうき氏が「誌面に余裕がなくなっちゃって、カットしちゃったんですけど、南雲さんが定年後何やったの?って後藤に(聞いて)、『探偵やったり、寿司屋やったり…』というセリフも考えた」と、伊藤氏の新著とのつながりを示唆する描写も考えていたと明かし、会場を盛り上げていた。
物語について公式サイトでは、「連載当時(88年~94年)、物語の舞台は近未来(98年~02年)の東京だった。
また、新作読切を記念して同誌では、特別付録にコマステッカーが付いているほか、新作アニメ『機動警察パトレイバー EZY』の紹介記事、作者・ゆうきまさみ氏の初出しキャラデザラフなどが掲載されている。
『機動警察パトレイバー』は、1988年4月にオリジナルビデオアニメとして制作。舞台は20世紀末の東京で、胸に桜の代紋が輝く警視庁のロボットが、街中を闊歩する世界。そこでイングラムと呼ばれるロボットに搭乗し、犯罪者に立ち向かう特車二課の隊員の活躍を描いた物語。OVA、劇場版、コミック、テレビアニメと次々にヒットを記録し、現実世界が作品世界の時間軸を追い越した現在でも数多くのファンに愛され続けており、押井守氏の監督・脚本で実写化もされた。
シリーズの新作アニメ『機動警察パトレイバー EZY』は、File 1(第1章:第1話~第3話)につづいて、File 2(第2章:第4話~第6話)が8月14日、File 3(第3章:第7話、第8話)が2027年3月に公開される。シリーズの完全新作は2016年公開の『機動警察パトレイバーREBOOT』以来、10年ぶりとなる。
MCは、喜屋武ちあきが務めた。
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