アジア太平洋地域(APAC)のオリジナルコンテンツ責任者を務めるキャロル・チョイ氏は、日本ではJ-POPアーティストやお笑い芸人を起点とした非脚本番組に手応えを得ていると説明した。
ディズニーは、各地域の文化や感性に根差した作品を現地の視聴者に届ける「ローカル・フォー・ローカル」を国際コンテンツ戦略の柱に掲げている。Disney+などで展開する米国外のオリジナル作品を統括するエリック・シュライヤー氏は、「私たちが本当に目指しているのは、現地の視聴者のために物語を作り、徹底的にローカルにこだわることです」と説明した。
現在、Disney+では16~17の市場でローカル・オリジナル作品を展開しており、年間約60~70本を制作しているという。
現地の視聴者に向けて作られた作品が、国境を越えて支持される動きも広がっている。シュライヤー氏は、韓国作品がアジア太平洋地域にとどまらず、ブラジルなどでも多くの視聴者を獲得していることに言及。「それぞれの市場に根差したストーリーテリングを深めていくことで、世界中に広がっていく可能性があることがわかってきました」と語った。
日本における取り組みについて、チョイ氏は「J-POPアーティストやコメディアンたちと仕事をしています。彼ら自身がディズニーの大ファンで、これまで音楽などのディズニー作品に関わったり、声優として活動したりしてきた人たちです。そうした人たちと組んで、彼らの舞台裏や、クリエイティブなキャリアを歩んできた道のりを描くことで、視聴者から非常に大きな反響を得ています」と説明した。
プレゼンテーションでは具体的な番組名に触れなかったが、Disney+では、King & Princeの永瀬廉と髙橋海人がロサンゼルスを旅するトラベルバラエティ『King & Princeがまちあわせ in LA』を独占配信している。
このほか、Travis Japanのメンバー7人によるアメリカ旅を追った『Travis Japan Summer Vacation!! ―7人のアメリカ旅―』や、Snow Manが日本各地を巡る姿を収めた『旅するSnow Man / 完全版 - Traveling with Snow Man -』など、人気グループの関係性や素顔を映し出す作品を展開してきた。
お笑い分野では、千鳥・大悟が企画・プロデュースとエグゼクティブプロデューサーを務めるオリジナルバラエティ『THE ONE SHOT』を今月12日から独占配信。大悟が選んだ8人の芸人が、自ら脚本・監督を務めるショートフィルムを制作し、「作品の中に一つだけボケを入れる」というルールのもと、面白さを競い合う。
チョイ氏は「もちろん、脚本ありのシリーズもさらに増やしていきます」と述べ、タレントの舞台裏や創作活動を映し出す非脚本番組に加え、ドラマなどの制作も引き続き強化する考えを示した。
世界的なブランドやIPを強みにしてきたDisney+が、各国の文化に根差した物語や、現地で支持されるタレントを軸とした番組をどのように育てていくのか。日本発の作品を含め、今後の展開が注目される。
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