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 「機動警察パトレイバー」が、完全新作アニメとして帰ってきました。


 シリーズを生み出した伝説的クリエイター集団「HEADGEAR」のメンバーが再び集い、新たな“あの頃”を描く「機動警察パトレイバー EZY(イズィー)」。

その第1章「File 1」が5月15日に公開され、東京・新宿ピカデリーで公開初日舞台挨拶が開催されました。



 会場には、監督の出渕裕さん、脚本・シリーズ構成の伊藤和典さん、キャラクター原案のゆうきまさみさん、エンディングテーマを担当する永井真理子さんが登壇。


 出渕監督が「永井さんの主題歌起用を僕の参加条件にしたんです」と明かすなど、ファン必聴の制作秘話が次々と飛び出しました。

■ 「ちょっとやってみようか!」から始まった新作プロジェクト

 「機動警察パトレイバー EZY」は、2017年に製作決定が発表され、2022年にパイロットフィルムを公開。2024年9月には「2026年プロジェクト始動」が発表されていた完全新作アニメーションです。


 全8話・全3章構成で劇場公開され、File 1では「トレンドは#第二小隊」「閑中妄あり」「ホンモノが一番」の3話が上映されます。


 舞台挨拶は、MCを務める天神英貴さんの呼び込みでスタート。登壇者が姿を見せると、会場は大きな拍手に包まれました。


 出渕監督は「いつものパトレイバー、初心に戻って制作しました」とあいさつ。「今日まで長かったぞと怒られるかもしれませんが、お待たせした分だけ面白くなっているんじゃないかなと思っています」と、満席の観客に感謝を伝えました。


青春のおかわり……完全新作「パトレイバー EZY」始動 HEADGEAR再集結に胸熱広がる
出渕裕監督


 ゆうきさんは「原案くらいしかやっていないのですが、僕の漫画に出てくるキャラクターもたくさん出ているので、数えていただけると面白いかなと思います」とコメント。伊藤さんは「すみぺじゃなくてごめんね~」とユーモアたっぷりにあいさつし、早くも会場を和ませました。


青春のおかわり……完全新作「パトレイバー EZY」始動 HEADGEAR再集結に胸熱広がる
キャラクター原案のゆうきまさみさん


青春のおかわり……完全新作「パトレイバー EZY」始動 HEADGEAR再集結に胸熱広がる
脚本・シリーズ構成の伊藤和典さん


 新シリーズの成り立ちについて、出渕監督は「実は『ちょっとやってみようか!』というノリで新シリーズが始まりました」と説明。

一方、伊藤さんは「これは俺らがやらないとだめなんじゃないかという使命感で始めました」と語ります。


 ゆうきさんは、これまでのシリーズを振り返りながら「もう新しい話は作れないんじゃないかって一番思ってたのは僕なんじゃないかなと思います。でも伊藤さんが作れる、と」と本音を吐露。すると伊藤さんが「虚勢張ってました」と返し、会場の笑いを誘いました。

■ 「スターシステムみたい」ゆうき作品からキャラクター選抜

 キャラクターについては、出渕監督の方針で、ゆうきさんの漫画から選ぶことになっていたとのこと。出渕監督は「メインキャラクターと準レギュラーまではゆうき先生に描いていただき、残りは先生の漫画から選考していきました。手塚治虫のスターシステムみたいな感じですね」と明かしました。


 さらにFile 1の第3話「ホンモノが一番」については、「今まで自分が関わってきたの作品の主役たちに声で登場していただいているんです」と紹介。どのキャラクターが登場しているのか、ファンなら思わず探したくなる仕掛けとなっているようです。


 また、操縦担当と指揮担当の男女コンビについてもトークが展開。当初は「機動警察パトレイバーREBOOT」寄りの構成も検討されていたそうですが、最終的には元の形に戻ったとのこと。


 伊藤さんは「書いててしっくり来るのは、やはりこの組み合わせだなと思いました」と振り返ります。


 一方で、「十和は女性版の太田みたいにした覚えはないのですが、ファンの方々に言われているのを見て実は驚いています」ともコメント。

「個人的には、女性版の太田は、香貫花・クランシーかなと思っています。賢いですけどね、賢い版の女性太田(笑)」と、ファンにはたまらない話題も飛び出しました。

■ 30年ぶりの「パトレイバー」新作漫画も掲載へ

 イベントでは、5月18日発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ 25号」(小学館)に、ゆうきさんによる漫画版「パトレイバー」の新作読切が掲載されることも明かされました。


 連載終了後初となる新作について、ゆうきさんは「30年ぶりくらいに描くパトレイバーで、少し悩みました」とコメント。「この形だったらと思って描きましたが、カタログのようになっているのではないでしょうか」と語り、会場から注目を集めていました。

■ 永井真理子さん「青春のおかわりをしているような気分」

 イベント後半には、エンディングテーマ「バトン」を担当する永井真理子さんが登壇。本編を観た感想について、「登場するキャラクターたちが、みんな明るくて元気で、本当に生き生きと描かれていたので、私もレイバーを操縦してみたいと思いました」と笑顔で語りました。


青春のおかわり……完全新作「パトレイバー EZY」始動 HEADGEAR再集結に胸熱広がる
永井真理子さん


 楽曲名に込めた思いを聞かれると、「作品のバトンをいただいたので、今度は観客の皆様に繋げたいと思って、『バトン』という楽曲名にしました」と説明しました。


 伊藤さんは「永井さんのパーカーも持っているんです!」と熱烈ファンぶりを披露。さらに「『パトレイバー』が始まった時に、もし実写をやるんなら”永井さんだよね”って話をしてこともあるんです」と振り返ります。


 ゆうきさんも、今回の楽曲ジャケットイラストを描き下ろしたことに触れ、「信じられない驚きです」と喜びを語りました。

■ 「永井さん起用が参加条件だった」

 出渕監督からは、永井さん起用にまつわる秘話も飛び出します。


 「『パトレイバー』の新作が始まる前に、永井さんの主題歌起用を僕の参加条件にしたんです」


 これを聞いた永井さんは驚きながらも、「じゃあもっと威張っちゃおうかな!」と笑顔。


 出渕監督はその理由について、「同時期に『ガンヘッド』という作品の主題歌が永井さんだったので、本当に羨ましいなと思っていました」と明かしています。


 また、オープニング主題歌を担当するMori Calliopeさんからはコメント映像も上映。「英語のリリックは自分で、パトレイバーの世界を意識しながら書きました」とコメントし、「未来の世界観は本当にかっこいいですよね!いつか本当にレイバーが働く時代が来るかもしれません。バーチャルアーティストがアニメの主題歌を歌う時代ですしね!」と作品世界と現実の変化を重ね合わせるようなメッセージを寄せました。


青春のおかわり……完全新作「パトレイバー EZY」始動 HEADGEAR再集結に胸熱広がる
オープニング主題歌を担当するMori Calliopeさん


 最後に永井さんは「青春のおかわりをしているような気分です。この楽曲も含めて愛していただけたらと思います」とコメント。


 すると出渕監督は、「青春のおかわりって本当に素敵なコピーですね。まさに、パトレイバーはそんな言葉が似合う作品だと思います。何度でもおかわりして楽しんでください」と呼びかけ、イベントを締めくくりました。


 「機動警察パトレイバー EZY」の舞台は、AI技術による自動化が進んだ2030年代の日本。かつて最先端技術だったレイバーが社会基盤の一部として定着する一方、人が搭乗するスタンドアローン型レイバーは時代遅れになりつつあります。


 そんな時代の中でも、特車二課の仕事は変わりません。人と街を守ること。

第二小隊は、旧式98式AVイングラムをチューンナップした「AV-98Plus イングラム」とともに、新たなテクノロジー犯罪へ立ち向かいます。


 File 2は2026年8月14日公開予定、File 3は2027年3月公開予定です。


(c) HEADGEAR / 機動警察パトレイバー EZY製作委員会

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026051803.html
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