■悩ましい「次の投資先」
投資先として人気の「オルカン」。たしかに中長期的に見ると、世界が成長する限りオルカン一択でも正解といえるのかもしれません。
しかしながら、数年などの短期で考えた場合、景気の波に左右されやすいオルカンがベストな投資先といえるかは不確定です。
それでは米国株や日本株などの個別株投資はどうでしょうか。現状では半導体やAI関連の銘柄が株式相場全体を押し上げているため、ここ数年で見れば非常に良い投資先となったといえます。日経平均株価もここ数年で大きく上昇しました。
しかし、実際に利益を出せるかどうかは、どの銘柄を選定するかによります。5月上旬時点において、半導体関連株などの上昇を受け日経平均株価が6万円を超えましたが、自動車銘柄など年初来安値を更新する銘柄も数多くあり、株高の実感を受けていない方も多くいるのではないでしょうか。
世界経済が混沌とする中、次の投資先として何を選べばよいのか。今後の投資を検討するにあたり、参考となれば幸いです。
■この先の「原油安」に備える
次の投資先を考えるカギはイラン情勢にあります。
すでに戦闘終結の方向へ話が進んでいるとの憶測もあり、株高が起きています。ホルムズ海峡を自由に航行できるようになると確定すれば、さらに株価が上昇し、原油価格が下落する可能性は十分にあるでしょう。
原油安が生じた場合には、世界的なインフレに歯止めがかかる可能性がありますが、インフレは各国中央銀行の金融政策にも影響を与えます。目標値よりも高いインフレとなれば、利上げが進み、目標値よりも低いインフレとなれば、断続的な利上げは行われにくくなります。
極端な利上げがない状態では、株高のほか貴金属価格の上昇も期待大です。貴金属は利息を生まないため、利上げはマイナス材料となりえますが、利上げストップや利下げには好反応を示します。
そのため、今後の情勢を鑑みると、原油安→インフレ抑制→貴金属高となる可能性はあるのではないでしょうか。
そもそも「インフレ時に株式と貴金属、不動産で備える」というのは過去からの経験則ですし、ポーランドや中国などの中央銀行が現在も金の購入を増やしていることを踏まえると、金価格が再度上昇していく可能性は「ある」と考えています。
■金よりイチオシの貴金属は…
すでに貴金属価格は数年前、それ以上前から見ても大幅に上昇しているではないか。確かにそうですが、貴金属資源が有限であることを踏まえれば、今後も値上がりが期待できます。
貴金属の中で特に伸びしろのありそうなものは何でしょうか。大きなリターンという観点では、「銀」が検討できます。貴金属価格は基本的に金価格の上昇につられる側面があるため、今後も値上がりが期待できること、銀需要に占める工業用途の割合は大きく、太陽光発電、半導体など様々な分野で使用されていること、銀の需要が供給を上回る状況が続いていることが主な理由です。
銀への投資は、ETFや投資信託でも可能です。単純に値上がり益を享受したいのであれば、こうした投資方法でよいかもしれません。
筆者はこれに加えて、現物で保有することもお勧めします。シルバーバーはすでに人気で、入手困難です。徳力本店など銀の現物を販売している企業のホームページを確認すればお分かりの通り、通常はSOLD OUTになっています。入荷した時にだけ購入できるものの、あっという間に売り切れとなり、購入自体が難しいのです。
よって、銀が相場相応の価格帯で買える機会に恵まれたらラッキーです。Yahoo!オークションなどでは、プレミアムが20~30%ほど上乗せされた価格で売買されていることもあります。現物保有は何かあった場合の備えとしても有効ですので、是非検討してみてください。
なお、銀貨で保有するという方法もあります。しかしこの場合は銀価格のみでの購入は難しく、プレミアムが上乗せされる点や、発行枚数やデザインなどで価格が変わるなど銀そのもの以外の要素も加わる点に注意が必要です。
■実家にあるかもしれない今注目の“熊”
まったく視点を変えて「こんなものが投資対象になるの⁉」という観点から、皆さんにぜひ探していただきたいものをご紹介します。
実はここ数年、「木彫りの熊」が人気を集めているのはご存じでしょうか。70代以上では、木彫りの熊が置いてあるご家庭もまだまだ多くみられるように思います。木彫りの熊が日本で誕生したのは102年前。北海道の八雲町や旭川などで数多くの木彫りの熊が制作され、お土産用などで販売されました。
実はこの木彫りの熊の中でも、名のある作家が制作したものを中心に価格が大きく上昇しているのです。例えば、柴崎重行、茂木多喜二、引間二郎、加藤貞夫、藤戸竹喜、平塚賢智といった名工の作品は、数十万円することもあります。
筆者の70代のお客様がお土産に購入した柴崎重行の木彫り熊は、購入当時の30~40年前には6000円だったそうです。それが現在は20万円や30万円、高いものでは60万円超に化けているのです。
木彫りの熊を今から購入してさらに値上がりを期待することも可能ですが、まずは実家にないか探してみるとよいでしょう。
■“日本ならでは”の物品にも注目
投資の世界ではこのように、投資対象として見られていなかったものが今後大きく化ける可能性があります。それではどのようなものが期待できるでしょうか。ポイントの一つは、“日本ならでは”だと考えています。
八雲町の木彫りの熊はもともと、尾張徳川家19代当主の徳川義親が旅行先のスイスで購入した木彫り熊がルーツです。そして農閑期の副業としてつくられたものが、今や立派な美術品として取り扱われています。もはや“日本ならでは”の土産品であり、美術品といっても過言ではないでしょう。
このように「メイドイン・ジャパン」の工芸品や骨董品が期待できるように思います。
今、筆者が期待しているのは、山梨県甲府市のジュエリーです。甲府市は世界的にも有名な宝飾産業の集積産地であることをご存じでしょうか。この甲府市で生み出されるジュエリーを、日本はもちろん海外のバイヤーも買付に来ています。
あくまで一例ですが、シミズ貴石の「さくらインカット」はインスタグラムでバズったことで大人気になりました。すべてハンドメイドでつくられており、桜の花びらが宝石に浮かび上がるその美しさが人々を魅了しています。外国人ウケも良さそうですが、すでに抽選でしか買えない商品もあります。
また、世界でただ一人、代表の清水幸雄氏のみがカットできる「桔梗カット」も美術品として希少価値が今後高まるのではないかといわれています。
こうした“日本ならでは”の現物を持っておくのも良いと思います。流動性の観点では株式や貴金属に比べて劣るものの、インフレ対策につながる点で一石二鳥です。今後の大化けを期待して投資するのもアリではないでしょうか。
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伊藤 亮太(いとう・りょうた)
ファイナンシャル・プランナー
慶應義塾大学大学院修了。CFP資格、DCアドバイザー資格取得。証券会社勤務、投資顧問会社設立を経て、2007年スキラージャパン設立、取締役。約100銘柄の株を保持、50人以上の投資家に取材。
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(ファイナンシャル・プランナー 伊藤 亮太)

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