脳科学者の中野信子先生が「怒りと上手に付き合う」ための親子トレーニングを教えます。
■一緒に深呼吸する
強い怒りや不安を感じたとき、人は頭で考えるより先に体が反応します。
思わず手が出そうになる、胸がドキドキする、これは自律神経が一気に働いているサインです。自律神経は、自分の意思とは関係なく体の働きをコントロールしているため、体の反応を自ら抑えることはできません。
そこで効果的なのが「呼吸」です。呼吸は、自分の意思で整えられる数少ない体の働きの一つです。「深く吸って、ゆっくり吐き出す」、いわゆる深呼吸をすると、体が落ち着き、そして気持ちが落ち着きます。家の中で子どもが怒り出したら、親子で一緒に深呼吸を数回、繰り返しましょう。「今は体がびっくりしているだけだよ」と声を添えてやると、子どもは自分の状態を客観的に見ることができるようになります。感情を抑え込むのではなく、落ち着かせ方を体で覚えるのです。家の外で怒りを感じたときにも、自然とできるようになるといいですね。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。

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中野 信子(なかの・のぶこ)

脳科学者、医学博士、認知科学者

東京都生まれ。脳科学者、医学博士。
東日本国際大学特任教授、京都芸術大学客員教授、森美術館理事。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。著書に『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)、『サイコパス』(文藝春秋)、『毒親』(ポプラ社)、『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク出版)、『エレガントな毒の吐き方』(日経BP)、『脳科学で解き明かすあの人の頭のなか』(プレジデント社)など。

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(脳科学者、医学博士、認知科学者 中野 信子 構成=大島七々三 イラストレーション=ワタナベケンイチ)
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