セミナー、メルマガ、SNS、ホワイトペーパー──、採用に関する情報は、いまや数えきれないほどあります。

それでも、忙しい採用ご担当者様にとって、少し立ち止まって広い視点から採用を考える時間は、意外と限られているのかもしれません。


そのような課題意識から生まれたのが、採用管理システム「sonar ATS by HRMOS(以下、sonar ATS)」を運営するThinkingsが発行するHR専門誌『Thinking Time』です。今回は、制作チームにその狙いを聞きました。

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ダウンロード期限:2026年6月22日(月)23:59

情報があふれる時代だからこそ「立ち止まる」時間を。パートナー企業とつくるHR専門誌『Thinking Time』の挑戦


販促資料ではなく、採用を“考えるため”のHR専門誌

──まず、『Thinking Time』とはどのような媒体なのでしょうか。

大内:『Thinking Time』は、採用担当者に向けてトレンドと実務知を届けるHR専門誌です。約40ページの読み物として年3~4回のペースで発行しており、Webでの公開を基本に、イベントでは印刷版も配布しています。

大森:特徴は、自社の製品訴求を主目的にした販促資料ではないことです。あくまで採用ご担当者様にとって有益な情報源であることを重視しており、調査や有識者へのインタビューをもとに、現場で役立つ実践的な情報を掲載しています。

採用担当者の方々はとてもお忙しいですよね。だからこそ、「世の中ではどんな変化が起きているのか」「新しい採用手法を自社ではどう活かせるのか」といったことを、少し立ち止まって広い視点で考える時間を提供したいと考えました。このような想いを『Thinking Time』という名前に込めており、毎号のテーマも選んでいます。

情報があふれる時代だからこそ「立ち止まる」時間を。パートナー企業とつくるHR専門誌『Thinking Time』の挑戦


▲2024年12月号の創刊号から始まり、これまでに全4号を発行

※最新号以外は、現在は公開を終了しております。

LG Teamが担う役割と、『Thinking Time』誕生の背景

──お二人が所属しているLG(リードジェネレーション)Teamは、どのような役割を担っているのでしょうか。

大森:私たちLG Teamは、「sonar ATS」のマーケティング活動を担うチームです。役割は、「sonar ATS」に対する興味・理解・比較検討のきっかけを生み出すことです。
また、認知を広げるだけでなく、「さらに詳しく知りたい」「具体的な悩みを相談してみたい」と思っていただける状態まで、お客様の態度変容を促していくことも目指しています。

そのために、プロダクトサイトの運営や広告、比較メディア、ホワイトペーパー、展示会、セミナー、CRMによるナーチャリングなど、複数のチャネルを横断して施策を運用し、「sonar ATS」を訴求しています。

また、共同セミナーの開催や展示会での交流などを通して、HRサービスを提供する複数の企業様との関係性を築いてきました。そうした中で、Thinkings主導でHR企業の皆さまとつながり、マーケティング活動を一緒に行える仕組みをつくれないか、という構想が生まれました。各社が持つ知見や情報を持ち寄り、採用に関わる方々にとって価値のある形で届けていく。その構想が、『Thinking Time』へとつながっていきました。

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セミナーでもメルマガでもなく、“読み物”だった理由

──なぜ読み物形式を選んだのでしょうか。

大内:構想段階では、キャンペーンや大型セミナー、定期的なネットワーキングの場をつくるなど、いくつか案がありました。ただ、今は多くの企業がセミナーやイベントを開催しており、希少性を生み出しにくくなっています。差別化を図りながら、継続的に価値ある情報発信ができる形は何かを考えたときに、たどり着いたのが読み物形式でした。

読み物形式であれば、採用課題の分析から調査、取材、具体的な実践例までを丁寧に伝えることができます。読者も自分のペースで読み進めたり、後から読み返したりできますよね。希少性のあるコンテンツであることに加え、忙しい採用担当者に、立ち止まって考えるきっかけを届けたい──そんな想いが、読み物形式という選択につながりました。


トレンドだけでは終わらせない。コンテンツづくりで大切にしていること

──毎号特集を組まれていますが、テーマはどのように決めているのでしょうか。

大内:時期感やトレンドは常に意識しています。たとえば、AIに関する特集は継続的に反響が大きいですし、学生の価値観の変化や内定辞退の背景、採用担当者の多忙の実態など、現場の課題が見えるテーマも読者の関心が高いです。

ただ、話題性だけを追うのではなく、「読者が今本当に知りたいことは何か」にも常に着目しています。これまでは新卒採用のコンテンツが中心でしたが、読者アンケートで「中途採用についても知りたい」という声をいただき、vol.5では中途採用についても取り上げることになりました。

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▲Thinking Time vol.5(2026年6月号)

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大森:もう一つ意識しているのは、“よくある調査データ”で終わらせないことです。テーマは他社と似ていたとしても、当社ならではの視点で設計し、他では見られない切り口のデータを届けることを心掛けています。

例えば内定辞退をテーマにしたコンテンツとして、「あの会社を辞退した本当の理由」と題したアンケートを実施しました。辞退を検討し始める時期や辞退連絡の背景にある本音など、他では触れられていない“リアル”な理由に迫ることを意識しました。

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大内:また、データで全体傾向を示すだけでなく、今後は現場の声などの一次情報もコンテンツに組み込みたいと考えています。実際の採用現場では、会社ごとに採用課題が異なり、それに応じて必要な打ち手も変わります。

データからは見えてこない現場の制約やリアルをふまえて、読者が「では自社ならどうするか」を考えられるコンテンツを作りたいです。

20~25社と共創。Thinking Timeを支えるパートナー企業の存在

──『Thinking Time』の特徴として、パートナー企業との共創もあるそうですね。

大内:ありがたいことに、現在は20~25社ほどのパートナー企業にご協力いただいています。取材協力やデータ提供、寄稿、座談会のセッティングなど、関わり方はさまざまです。各社からいただいた情報をThinkingsが編集し、『Thinking Time』として構成しています。また、パートナー企業の皆さまには制作協力に加え、メルマガ配信などによる拡散にもご協力いただいています。

弊社の得意分野は「採用」ですが、「育成」、「研修」などに強みを持つHR企業と共創し、各社の知見やナレッジを一冊に集約しています。これにより、一般的なホワイトペーパーとは違う情報の厚みが生まれ、読者にとって一つのテーマを多面的に理解しやすい内容になっています。

こうした取り組みの背景には、複数のHRサービスとの連携を推進するという「sonar ATS」の思想があります。1社だけで解決できる課題には限りがある一方で、各領域に強みを持つ企業同士が連携することで、より大きな課題解決が可能になります。『Thinking Time』もまた、そうしたHRのエコシステムを体現する取り組みの一つだと考えています。


参画する価値とは?パートナー企業が得ている3つのメリット

──パートナー企業の皆さまは、どのような価値を感じてくださっているのでしょうか。

大内:大きく3つあります。1つ目は、読者との接点創出につながることです。実際に、『Thinking Time』をきっかけに商談につながったという報告もいただいています。

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2つ目は、パートナー企業が保持しているデータや知見を、『Thinking Time』を通じて採用担当者に広く届けることができる点です。最近では、「自社のデータを誌面に掲載したい」と逆にお声がけをいただく機会も増えてきました。

大森:3つ目は、パートナー企業同士のつながりや共創が生まれていることです。「同じ号に載ってましたよね」という会話から接点が生まれ、共催セミナーなど次の取り組みにつながるケースも出てきています。「参加したことでマーケティング活動が広がった」という嬉しいお声もいただきました

こうした取り組みにご関心をお持ちの企業さまと、今後さらにご一緒できる機会を広げていけたらうれしく思います。

予想以上の反響!創刊号で申し込み1,000件超

──実際の反響はいかがでしたか。

大森:創刊号では、既存顧客を含めて1,000件以上の申し込みをいただきました。通常のWP施策とは告知回数や流入経路が異なるため単純比較はできませんが、社内のこれまでの施策と比べても非常に大きな反響でした。この結果を受けて、「採用担当者に受け入れられている」「さらに多くのパートナー企業を巻き込みながら育てていける」と手ごたえを感じました。


大内:これまでに4号発行していますが、累計で約5,000件のお申し込みをいただいています。これは、コンテンツの質に信頼を寄せていただいている結果だと受け止めています。

また、社内の営業やカスタマーサクセスのメンバーからも、「お客様に送りたい」「最新版を共有してほしい」といった声が多く寄せられるようになり、社内での活用も着実に広がっている感覚があります。イベントで印刷版を配布している際には、「これ、見たことある!」と声をかけていただくこともあり、発行を重ねるごとに認知が高まっていることを実感しています。

毎号5~6本のコンテンツを並行して制作するうえに、多くのパートナー企業の皆さまとも密にやりとりしているため、制作も進行管理も決して簡単ではありません。だからこそ、こうした声をいただけると、頑張ってよかったと感じます。

情報があふれる時代だからこそ「立ち止まる」時間を。パートナー企業とつくるHR専門誌『Thinking Time』の挑戦


目指すのは、採用担当者に長く信頼される“考えるためのメディア”

──最後に、今後の展望を教えてください。

大内:読者の方から「次号も楽しみにしています」と声をかけていただくこともあり、継続への励みになっています。これからも期待を裏切ることなく、質の高いコンテンツを届け続けていきたいですね。読者の社内でも、「新しい号が出たね」「このデータ、現場にも共有しよう」といった会話が自然と生まれるような、共通の参照物として定着していけたらうれしいです。

今後は、トレンドだけでなく現場のリアルまで捉えたメディアとして、一次情報をさらに充実させていきたいと考えています。全体像を示すデータと、現場の実態が伝わる一次情報の両方を届けることで、読者が「では自社ではどうするか」と、より深く考えられるメディアを目指していきたいですね。


大森:『Thinking Time』を信頼される情報誌として育てていきたいです。読者が今、本当に知りたいことに真摯に向き合い、コンテンツの質を追求し続けることが、その土台になるはずです。そうして、『Thinking Time』が採用担当者に長く愛される存在となり、Thinkingsにとっても大切な資産の一つになっていけたらと思っています。

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