先日、韓国代表は、ドイツ生まれのイェンス・カストロプを初招集した。

ドイツ1部ボルシアMGに所属する22歳のMFで、ドイツ人の父親と韓国人の母親のもとにドイツで生まれた選手だ。

U-21ドイツ代表経験があったが、韓国へ鞍替えし、「韓国史上初の二重国籍の男子代表選手」になった。

そうしたなか、韓国紙『Sports Chosun』は、「中国サッカー界で韓国とは正反対の状況が起きた」と伝えていた。

「『中国には絶対に行かない』カストロプの韓国行きとは正反対の衝撃的な出来事。イタリア4部リーグの二重国籍有望株、中国行きを拒否。

中国メディアの『網易』は、イタリア系中国人選手のアレッサンドロ・フーが、中国スーパーリーグクラブから提示された高額契約を断ったと報じた。

これは、中国代表への帰化を拒否したものと解釈されている。フーは欧州トップリーグでのプレーのみを検討しており、将来はイタリア代表でプレーすることを夢見ているという。これが拒否の主な理由である。

アレッサンドロ・フーは2005年生まれの有望な若手選手で、イタリアと中国の二重国籍を持つ。中国系ながら、生まれはイタリアとされている。

イタリアでサッカー選手としてのキャリアを積むアレッサンドロ・フーは、現在4部リーグのオルトレポに所属している。

彼の存在を知った中国1部リーグの河南FCは、獲得を試みたものの、選手がそれを断った。

彼はイタリアでコンスタントにプレーし、成長すればイタリア代表入りしたいと考えている。

中国紙は『河南FCは数百万元(100万元はおよそ2066万円)規模の契約を提示した。これは20歳のフーにとって大きな魅力だったが、彼はそのオファーを断った。契約を受け入れれば、中国代表入りの準備が必要になったからだ。しかし、フーはイタリア国籍を保持したいと考えており、セリエAでプレーし、最終的にはイタリア代表入りを果たすことが夢。そのため、河南のオファーを断った』としている。

将来どうなるかは分からないが、4部リーグでプレーする20歳の選手が最終的にイタリア代表に選ばれる可能性は非常に低いというのが現実。そのような現実にもかかわらず、彼は、中国からの高額なオファーを熟慮せずに拒否してしまった」

セリエDのオルトレポに所属するアレッサンドロ・フーは、184㎝のMFとされている。

近年、中国代表は国内リーグでプレーするブラジル人選手らを帰化させてきたが、2026年W杯予選では日本に連敗するなどしてすでに敗退が決まっている。

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