
元日本代表FW柿谷曜一朗が35歳にして現役引退を決断した。
セレッソ大阪の下部組織で育った柿谷は、“ジーニアス”と称された天才的選手だった。
日本サッカー史上に残る天才だったが、海外でプレーしたのは1クラブのみ。2014年~2016年まで所属したスイス1部のバーゼルだ。
近年は低迷しているバーゼルだが、20度の国内リーグ優勝を誇る名門。そのバーゼルで柿谷と一緒にプレーしたスターを振り返ってみる。
モハメド・エルネニー
2016年1月にアーセナルに引き抜かれたエジプト代表MF。
エジプトの将来を担うと期待されたセンターハーフで、豊富な運動量を生かした攻撃参加、両足から繰り出す精度の高いシュートが武器だった。
アーセナルでは主軸になれなかったが、ミケル・アルテタ監督は人間性も評価していた。

2024年夏にアーセナルからUAEのアル・ジャジーラへ移籍。アーセナルでは冨安健洋とも同僚だった。
ワルテル・サムエル

かつて世界最強ディフェンダーと評されたアルゼンチン代表。
ローマで中田英寿とともにセリエA優勝に大きく貢献するとレアル・マドリーに引き抜かれた。
その後、インテルでは歴史的3冠を経験。イタリアでは長友佑都とも同僚だった。そして、現役最後にプレーしたバーゼルでは柿谷とともに8試合に出場した。
マヌエル・アカンジ

現在、マンチェスター・シティに所属する29歳のスイス代表DF。市場価値は4000万ユーロ(64.2億円)。
188cmの長身ながら、守備的ポジションならどこでもこなせるポリバレントな選手だ。足元だけでなく、スピードも併せ持つ。
ナイジェリア人の父とスイス人の母を持ち、英語、フランス語、ドイツ語を話せる。また、暗算が得意なことも有名。バーゼルでは柿谷と3試合に出場した。ドルトムントでは香川真司ともプレーしている。
そのほか、柿谷はファビアン・シェア(現ニューカッスル)、ブリール・エンボロ(現モナコ)らともバーゼルでプレーしている。