この夏、北米の地で開催されるワールドカップ。世界最高のストライカーたちがゴールデンブーツ(得点王)を懸けてしのぎを削る。
今回は『Racing Post』から「ワールドカップ得点王の候補となる本命5名と大穴5名」をご紹介する。
本命1:キリアン・エムバペ(フランス)
2022年カタール大会で8ゴールを記録し、決勝ではハットトリックという離れ業を演じながらもあと一歩で連覇を逃したフランスの絶対的エース。スピード、決定力、勝負強さのすべてを兼ね備えた現代最高峰のアタッカーであり、今大会でも得点王の最有力候補に挙げられるのは当然だろう。
所属クラブのレアル・マドリーでも大舞台で結果を残し続けており、特にチャンピオンズリーグのビッグマッチで見せる爆発力は群を抜いている。フランス代表は今大会も優勝候補の一角であり、試合数を多く戦える可能性が高い点も大きなアドバンテージだ。
グループステージでは決して楽な組み合わせではないが、それでも個の力で試合を決定づけられる存在であることに変わりはない。2大会連続得点王という偉業達成も、十分現実的なシナリオと言える。
本命2:ハリー・ケイン(イングランド)
2018年ロシア大会で6ゴールを挙げて得点王に輝いたイングランドの主将。現在はバイエルンで驚異的な得点ペースを維持しており、キャリアの円熟期を迎えた“完成されたストライカー”として今大会に臨む。
ペナルティエリア内でのポジショニングやシュート精度は世界トップクラスで、セットプレーでの得点機会も多いことから安定してゴールを積み上げられるのが強みだ。イングランド代表においても攻撃の中心であり、彼の出来がそのままチーム成績に直結する。
グループステージでは比較的得点を狙いやすい相手との対戦もあり、序盤から一気に数字を伸ばす可能性は高い。史上初となる2度目の得点王に最も近い存在の一人だ。
本命3:リオネル・メッシ(アルゼンチン)
前回大会で悲願のワールドカップ優勝を果たし、キャリアの頂点に立ったアルゼンチンのレジェンド。大会MVPには2度輝いているものの、得点王タイトルには縁がなく、今大会はその“最後のピース”を埋める挑戦となる。
プレースタイルは年齢とともに変化しているが、試合を支配する能力と決定的な場面での冷静さは依然として健在。PKキッカーも務めるため、安定した得点数を見込める点も評価材料だ。
アルゼンチンはグループステージ突破が濃厚で、勝ち上がれば勝ち上がるほど試合数を重ねられる。チームとしての完成度も高く、メッシ自身も自由度の高い役割を担うことから、ゴールに直結する場面は増えるはずだ。伝説のキャリアの締めくくりとして、得点王のタイトルは不可欠だろう。
本命4:アーリング・ハーランド(ノルウェー)
クラブレベルでゴールを量産し続ける“現代最強のフィニッシャー”。マンチェスター・シティでの圧倒的な得点力はすでに証明済みであり、ノルウェー代表でも驚異的なペースでゴールを重ねている。
フィジカル、スピード、決定力を兼ね備えた純粋なストライカーで、ボックス内での支配力は他の追随を許さない。チャンスの数が限られても決め切れるタイプであり、このようなトーナメント戦で特に強みを発揮する。
一方で、グループステージは強豪国と同居する厳しい組み合わせとなっており、どこまで勝ち進めるかが最大の鍵となる。ただ個人能力だけで得点ランキング上位に食い込む可能性は十分で、爆発すれば一気に主役へ躍り出る存在だ。
本命5:ラミン・ヤマル(スペイン)
ユーロ2024で最優秀若手選手賞とアシスト王を獲得し、一気に世界的スターへと駆け上がったスペインの新星。まだ10代ながら、その創造性と技術はすでにトップレベルに達している。
本来はウイングタイプの選手だが、得点に絡む能力が非常に高く、カットインからのシュートやラストパスで試合を決定づける存在。今大会ではよりゴールに近い役割を担う可能性もある。
スペインは比較的恵まれたグループに入っており、序盤から得点を量産できる環境が整っている。若さゆえの勢いと怖いもの知らずのプレーで、一気に得点王争いへ食い込むポテンシャルを秘めている。
大穴1:ダルウィン・ヌニェス(ウルグアイ)
爆発的なスピードとパワーを兼ね備えたウルグアイのエースストライカー。予選でも重要なゴールを重ね、チームの攻撃を牽引してきた存在だ。
プレースタイルは非常にダイナミックで、裏への抜け出しや強引な突破からチャンスを生み出すことができる。波がある一方で、一度乗れば短期間で大量得点を記録するタイプであり、トーナメント戦との相性も良い。
強豪との対戦では苦戦も予想されるが、格下相手には圧倒的な個の力を発揮できる。大会を通じて爆発すれば、一気に得点ランキング上位へ駆け上がる可能性を秘めた“典型的ダークホース”だ。
大穴2:ジョアン・フェリックス(ポルトガル)
テクニックと創造性を兼ね備えたポルトガルのアタッカー。これまでやや波のあるキャリアを歩んできたが、近年はプレーの安定感が増し、ゴール前での存在感も高まっている。
ポルトガル代表ではスター選手が多い中で、相手のマークが分散される環境にあることがプラスに働く。自由度の高いポジションでプレーできれば、得点機会は確実に増えるだろう。
グループステージの組み合わせにも恵まれており、序盤で勢いに乗る可能性は十分。オッズ的には低評価だが、一気にブレイクして得点王争いに絡むシナリオも現実的だ。
大穴3:アルダ・ギュレル(トルコ)
レアル・マドリーでも注目を集めるトルコの若き才能。卓越した左足の技術とゲームメイク能力を持ちながら、自らゴールを狙う積極性も備えている。
まだ若い選手ながら、大舞台でも臆することなくプレーできるメンタリティが強み。チームの中心として攻撃を任されれば、得点とアシストの両面で大きなインパクトを残す可能性がある。
トルコ代表がグループステージを突破できれば試合数が増え、自然と得点機会も増加する。ダークホースの中でも特に“化ける”可能性を秘めた存在として注目したい。
大穴4:上田綺世(日本)
(C)Getty Images
欧州で着実に結果を残し続けている日本代表のエースストライカー。フェイエノールトでのプレーを通じて決定力に磨きをかけ、国際舞台でも通用する実力を証明しつつある。
ポジショニングとシュートの正確性に優れ、少ないチャンスでも確実に仕留めるタイプ。日本代表は組織力に優れるチームであり、前線での役割が明確な上田にボールが集まる形が作れれば、得点を量産する可能性もある。
グループは厳しい組み合わせだが、だからこそ一発の価値が大きい。サプライズを起こす可能性を秘めた“日本初の得点王候補”として注目だ。
大穴5:レナート・カール(ドイツ)
バイエルンで頭角を現し始めた18歳の新星。まだトップレベルでの実績は多くないが、そのポテンシャルは高く評価されている。
スピードと得点感覚に優れ、ゴール前での嗅覚も鋭い。若さゆえの勢いと大胆さが武器であり、短期間の大会では思わぬブレイクを果たす可能性を秘めている。
ドイツ代表でどこまで出場機会を得られるかが鍵となるが、チャンスを掴めば一気に評価を覆すインパクトを残すかもしれない。“超大穴”として押さえておきたい存在だ。
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※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
筆者:石井彰(編集部)

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