ドジャースの大谷翔平が、球団に巨額の設備投資をさせた経緯が、殿堂入り選手の証言によって明らかになった。大谷は「打撃練習の設備がもっとあれば、もっといい打者になれると思う」とフロントに伝え、ドジャースは1億ドル(約145億円)超を投じてクラブハウスを大幅に改装したという。
殿堂入り選手が語った「フォー・シーズンズ」の真実
スペイン語メディア『Abriendo Sports』のインタビューで、元ボストン・レッドソックスのデービッド・オルティスが明かしたところでは、2024年のワールドシリーズ開催中、ドジャース球団オーナーのマーク・ウォルターが「大谷に、もっとうまくなるために球団ができることはあるか」と問いかけた際、大谷は「バッティングケージが限られているので、スペースと練習時間がもっとあれば、より良い打者になれると思う」と答えたという。エンゼルス時代には2基のバッティングケージを使えたが、ドジャース移籍時点では1基しかなかった。これを受けてドジャースは2024~25年オフにクラブハウスとダグアウト周辺を全面的に掘り起こし、新施設を建設。オルティスは改装後の施設を視察した際、隣にいたアレックス・ロドリゲスとデレク・ジーターに「ヤンキースがどうとか言ってる場合じゃないだろ」と思わず漏らし、「まるでフォー・シーズンズ(超高級ホテル)だ」と表現した。
大谷自身の視点——「2022年が自分のベストシーズン」
米メディア『Dodgers Beat』の報道によると、一方で大谷本人は2026年開幕戦後のインタビューで「2022年が自分のキャリアで一番よいシーズンだったと思う。投球の仕事量も、体への負荷も、別次元のものだった。今年もそれに近いことができれば嬉しいし、そこを目指したい」と語っている。2022年はドジャース移籍後に二刀流としてフル稼働した唯一のシーズンだ。直近2シーズンで54本・55本のホームランを放ち、2025年には投手として2.87のERAを残した大谷にとっても、2022年の水準こそが「本来の自分」であることを改めて示した格好だ。今季はトミー・ジョン手術からの復帰後初めて、開幕から完全な二刀流として出場しており、大谷が語る「2022年水準」の再現がいかに高いハードルであるかを物語っている。

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