月間プロ野球総括(3・4月)セ・リーグ編<前編>

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3月27日の開幕から、早くも1ヵ月が経過。セ・リーグでは、プロ野球解説者陣の順位予想を大きく覆す状態となっている。

そこで、3・4月の試合結果などから、セ・リーグ6球団の現状と、今後の課題を紐解いていく。※紹介は4月30日試合終了時点での順位順となります。



阪神タイガース



打撃陣は安泰もリリーフ陣に課題



球団初のリーグ連覇を狙うタイガース。ジャイアンツとの開幕カードを含め5カード連続での勝ち越しを決め、開幕奪取に成功。その後2連敗が2度あったものの、3連敗を食い止め強さを見せつけている。中でも活躍が光るのが、クリーンナップのドラ1トリオ。3番・森下翔太は打率.314、本塁打7、打点18をマーク。4番・佐藤輝明に至っては、打率.376、本塁打7、打点25を記録し、三冠王へ向けて順調な滑り出しを見せている。5番・大山悠輔も、打率.301、本塁打4、打点19と結果を残しており、3・4月の月間チーム打率.264(リーグトップ)を支えた。そんな中でリードオフマンの近本光司が、4月26日のジャイアンツ戦で、死球を受け骨折。離脱を余儀なくされたが、福島圭音、髙寺望夢らの20代前半の若手が飛躍の兆しを見せており、大きな影響になることは少ないだろう。



一方の投手陣は、月間防御率が3.42となっているのが気になる。昨季の3・4月の月間リリーフ防御率は1.75ということを考えれば大きく下回っている。

開幕前に昨季防御率0.17という圧巻のピッチングを見せた石井大智がアキレス腱断裂の大ケガに見舞われ離脱中。実績ある投手は多いが、石井不在の影響は大きいと言える。今後は、ここをどう改善していくかが上位キープの課題となるだろう。



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写真:共同通信



東京ヤクルトスワローズ



3年ぶりの開幕カード3タテスタートで勢いに乗る!



開幕予想前の下馬評を大きく覆したスワローズ。今季から就任した池山隆寛監督のもと、3年ぶりに開幕カードを3連勝。球団新人監督としては27年ぶりの記録となった。その後も2010年以来となる開幕3カード連続勝ち越しと、勢いは衰えることなく4月30日の試合終了時点で、首位タイガースに1ゲーム差に迫っている。昨オフに村上宗隆がメジャーへ移籍、ベテラン山田哲人はコンディション不良が続くなど、2021年、22年に連覇を成し遂げた際の主軸不在とあり、今季も厳しい戦いが強いられると予想されていた。しかし、岩田幸宏、丸山和郁、武岡 龍世、赤羽由紘ら、池山監督が二軍監督時代から知る若手選手が躍動。機動力も生かした攻撃で、3:4月がリーグ3位となる93得点をマークした。また池山監督も投手を8番に据えるオーダーを組むなど、現有戦力を見極めた采配を振るい、選手たちを鼓舞している。



打撃陣もさることながら近年低迷していた投手陣の復活も躍進につながっている。昨季3・4月のチーム防御率は3.72だったが、今季は2.93と大きく改善。

先発ではプロ6年目の左腕山野太一が4勝をマーク。リリーフ陣では、新外国人のホセ・キハダが守護神として君臨し、NPB新記録となる初登板からの10試合連続セーブを達成するなど来日初年度からアジャストしている。また、近2年不調が続いた清水昇も3・4月は8試合で無失点と完全復活の兆しを見せているのも大きい。



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読売ジャイアンツ



2人の助っ人の活躍が打線の支えに



オフに岡本和真がメジャー移籍。坂本勇人、丸佳浩らベテランも全盛期の活躍が望めたい状況となり、世代交代が急務となっているジャイアンツ。3・4月の月間本塁打は、2年目のトレイ・キャベッジ、今季加入のボビー・ダルベックの活躍もあり23本とリーグ1位を記録したが、チーム打率は.228とリーグ5位。昨季の3・4月のチーム月間打率が.254だったことを考えると、得点力の低下が如実に表れている。それでも15勝12敗と貯金3で3・4月を乗り切ったのだから、チーム力の高さはうかがえる。



それを支えているのが投手陣だろう。戸郷翔征、山﨑伊織の2枚看板が出遅れという厳しい状況となったが、ドラ1ルーキーの竹丸和幸が躍進。球団では64年ぶりとなる新人開幕投手に指名されると、開幕戦ではタイガース打線を6回、被安打3、失点1に抑えて球団史上初の新人開幕投手白星を挙げた。その後も計5試合で4勝1敗と成績を残し、ローテの柱となっている。

また昨季日米通算200勝を挙げた田中将大も、4試合で2勝0敗とけん引している。リリーフ陣は昨季同様に強固なだけに、戸郷、山﨑の復活があれば、先発陣が盤石となるだけに、少ない得点でも守り勝つ野球に徹することができれば、5月以降も十分に戦えることは間違いない。



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