2026年W杯予選を世界最速で突破した日本代表。

9月にはW杯共催国であるアメリカに遠征し、アメリカ、メキシコとの親善試合を戦う。

元日本代表監督のハビエル・アギーレが率いるメキシコ代表は、先日招集メンバーを発表。

メキシコ代表史上3位となる151試合に出場してきたレジェンドGKギジェルモ・オチョアは招集されなかった。

40歳のオチョアは昨シーズン限りでポルトガル1部AVSを退団、現在は無所属となっている。メキシコ代表にはフリーエージェント選手を招集しないルールがあるとされている。

スペイン紙『Marca』によれば、オチョアはこの夏にスペイン2部ブルゴスへの移籍が近づいていたものの、思わぬ形で破談になっていたという。

「オチョアはブルゴス移籍に向けて準備万端と思われていた。しかし、交渉が最終段階に入り、契約書へのサインとプレゼンテーションを控えていたまさにその時、予想外の事態が起こり、土壇場ですべてが狂ってしまった。

彼はブルゴスへ赴き、クラブ職員と面会し、契約の最終詳細を詰めた。しかし、契約内容の変更を要求したオチョアは、コーヒーを飲みに出かけたとみられるが、その後、戻ってくることもクラブの連絡に応えることもなかったのだ。

オチョアの関係者は、クラブ側が『突然契約金額を下方修正した』ことが真相だと説明している。

『広告収入の60%をクラブが受け取る最終契約書と、別途500万ユーロ(8.6億円)の条項を送付してきた』が、クラブの計画変更を受け、オチョアはサインせず。『最終的な金額はリーグの最低賃金すら満たなかった』という。

選手側は、クラブが広告収入のみを確保しようとしたと疑っており、オチョアはメキシコで絶大な人気を誇るだけにそれが目的だったと主張している」

オチョア側は、契約直前のタイミングでブルゴスが急遽内容を変更したと主張しているようだ。

この移籍破談は移籍市場終了まで数時間というタイミングで起きたというが、ブルゴスは代役GKを獲得。

同紙は「夏の移籍市場で話題になったはずの取引は、悲喜劇と呼ぶにふさわしい単なる逸話に終わった」とも伝えている。

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