中国メディアの環球時報によると、シンガポールメディアのザ・ストレーツ・タイムズはこのほど、世界最高峰の四輪自動車レース、F1のファン層について「中国に後押しされ増加が続く」とする記事を掲載した。

記事によると、F1は2024年に約9000万人の新規ファンを獲得し、コロナ禍後に同スポーツが上海に戻ったことで中国が最大の増加率を示したことが、ニールセン・スポーツが19日に発表したデータで分かった。

中国は昨シーズン、19年以来となるF1のカレンダーに載り、25年シーズンの第2戦が3月21~23日に上海インターナショナル・サーキットで開催されている。

ニールセン・スポーツの推計によると、F1の全世界のファン数は8億2650万人で、23年より12%増え、中国では過去12カ月で39%増えた。3つのグランプリが開催されている米国は10.5%増、カナダは31.5%増、アルゼンチンとサウジアラビアでは共に25.5%増となった。

F1の75年目となる25年シーズンは好調なスタートを切った。開幕戦のオーストラリアグランプリの公式推計観客数は過去最多の46万5498人と24年より1万3000人余り増え、テレビ視聴者数も前年比22%増となった。

F1ファン層、中国に後押しされ増加が続く―シンガポールメディア

ニールセン・スポーツのグローバルゼネラルマネジャー、ジョン・ステイナー氏は「F1の成長は世界的な人気が高まっていることを反映している」とし、「米国、中国、ブラジルなどの主要市場でファンが前年比で増加しており、F1は真にグローバルなスポーツとしての地位を強化し続けている」と語る。(翻訳・編集/柳川)

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