国際学術誌の「セル(Cell)」は16日、浙江大学、中国科学院、南昌大学、深セン華大生命科学研究院、デンマークのコペンハーゲン大学、ドイツのミュンスター大学の研究者からなる合同研究チームによるアリの適応性と社会的進化の遺伝的基盤を解明した研究成果の論文を掲載しました。
体長1センチ足らずのアリは不思議な組織力を持っています。
研究チームは、アリの共通の祖先のゲノムにおいて、嗅覚や知覚に関わる遺伝子群に顕著な拡大現象が出現していることを見出しました。このことは、アリの共通の祖先が社会的なコミュニケーションの鍵となる分子メカニズムを備えたことを示しています。また、アリの種類が異なれば、「どの個体が女王アリになり、どの個体が働きアリになるのか」を決定する過程のシグナル通路の役割メカニズムに違いがあり、そのことは自然の選択により環境に適応する進化をしてきたことを示しているとのことです。(提供/CRI)