2025年6月24日、中国のポータルサイト・捜狐に「『名探偵コナン』の工藤新一(くどうしんいち)との関係が明かされた今、怪盗キッドは本編に関わってくるのか?」と題した記事が掲載された。
記事はまず、「昨年公開された劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』において、工藤優作(くどうゆうさく)と黒羽盗一(くろばとういち)が双子の兄弟であり、その息子の工藤新一と怪盗キッドが実はいとこ同士であるという非常に衝撃的な情報が明かされ、多くのファンの間で大きな話題と物議を醸した。
その一方、「怪盗キッドの本編登場を望むファンは多いと思われるが、筆者個人の見解としては、その可能性は極めて低いと考える。第一に、怪盗キッドには彼自身の使命がある。彼は『名探偵コナン』に頻繁にゲスト出演をしているものの、その行動の目的は一貫して父・盗一の行方を追うことである。学生生活を送りながら父親を探している彼にとって、黒ずくめの組織と江戸川(えどがわ)コナンに本格的に加勢する余裕などないだろう。また、怪盗キッド自身にも立ち向かわなければならない謎の組織が存在しているのだ」と説明した。
また、「第二に、怪盗キッドの能力は『名探偵コナン』の世界観においてあまりにも規格外である。他のことはさておき、IQだけでも怪盗キッドは『名探偵コナン』の多くのキャラクターを圧倒している。『まじっく快斗』の漫画では、彼のIQはなんと400とされているのだ。また、彼の能力は物理的にも規格外である。どんな場所でも出入りできてしまうため、どれほど厳重な警備があろうとも、お目当ての宝石は必ず盗み出すことができ、最後には無傷で逃げおおせてしまう。
その上で、「これら点において、怪盗キッドは京極真(きょうごくまこと)と似ている。どちらも能力が常識外れなのだ。こうした理由から、青山氏が怪盗キッドを本編に深く関与させることは考えにくい。とはいえ、怪盗キッドというキャラクターは、すでにその人気と魅力がストーリー上の立場を超越している。ちょうど今月21日は怪盗キッドの誕生日であった。彼の誕生位を祝福するとともに、彼が一日も早く父親に会えることを願いたい」と述べた。(翻訳・編集/岩田)