世界気象機関(WMO)は23日、「2024年アジア気候状況」報告書を発表しました。報告書によると、昨年はアジアの観測情報記録上で最も暑い、あるいは2番目に暑い年で、温暖化により多くの極端な気象現象が発生し、アジアの経済、生態系、社会に深刻な損失をもたらしました。

報告書によると、2024年に熱波に襲われた海洋面積は記録を更新し、海面温度は過去の記録上最高レベルに達し、うちアジアの海面では10年間の水温上昇率が世界平均の約2倍でした。アジア大陸側の太平洋とインド洋の海面上昇も、世界の平均レベルを上回りました。

また、冬の降雪量の減少と夏の極端な高温は、氷河に大きな被害を与え、氷河湖の決壊や洪水、山崩れなどの災害リスクが上昇しています。極端な大雨、熱帯低気圧、干ばつなどの極端な気象現象は、アジアの多くの国に深刻な破壊と多くの死傷者をもたらしました。

報告書はさらに、昨年9月のネパールでの記録的な降雨による深刻な洪水を例に挙げ、気候変動に対応し、生命と生計を守るために、警報システムや予見的な行動を強化することの重要性を強調しました。(提供/CRI)

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