米国のトランプ大統領がイランの核施設への攻撃について、広島と長崎の原爆を引き合いに「戦争を終結させた」と成果を強調したことが、中国でも注目を集めている。

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するためにオランダ・ハーグを訪れているトランプ氏は25日の会議の席で、先のイランの核施設への攻撃に言及し、「あの攻撃が戦争を終わらせた。

広島を例に挙げたくないし、長崎も例に挙げたくないが、両者は本質的に同じで、あの攻撃が戦争を終わらせた。われわれがイランの核施設を消滅させていなければ、彼らはまだ戦争を続けていた」と発言し、攻撃の正当性を主張した。

この発言を伝えた中国メディアの環球時報は、日本のメディアの報道として「米国国内では原爆投下が戦争終結を早めたとの見方が根強いが、今回、トランプ氏が原爆を例に軍事攻撃を正当化したことで論争を招く可能性がある」と伝えた。

中国のSNS上でも大きな話題になっており、ネットユーザーからは「『広島と長崎を例に挙げたくない』と言っている時点で挙げちゃってるんだけどね。その上、嬉々として語ってるし」「正直者だな」「これは笑う。石破茂氏が欠席だったのは幸いだな」「さすがはトランプ氏。インパクトのある発言をしないと気が済まないんだな」「道理としてはその通り。ただ、今回はイラン側の核だったわけだが」「イスラエル側に(原爆を)投下しても戦争は終わるだろうに」といった声が上がっている。(翻訳・編集/北田)

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