中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室によると、北京時間7月15日午前5時34分、宇宙貨物船「天舟9号」を搭載したキャリアロケット「長征7号遥10」が、中国南部に位置する海南省の文昌衛星発射センターから打ち上げられました。約10分後、天舟9号とロケットの分離に成功し、「天舟9号」は予定の軌道に入りました。

その後、宇宙船のソーラーパネルが順調に展開され、打ち上げは成功しました。

「天舟9号」の物資重量は約6.5トンで、宇宙ステーション応用発展プロジェクト宇宙貨物船の打ち上げ時の物資積載重量の最高値を更新しました。

「天舟9号」に搭載されている核心筋肉トレーニング装置は、実験モジュール「問天」の壁に取り付けられます。その後の長期飛行に向けて、この装置は一定抵抗の核心筋肉と上肢のトレーニングをおこなうことができ、傍脊柱筋など深層筋の萎縮を効果的に予防し、宇宙飛行士の帰還後の重力環境への再適応能力を高めることができます。

今回は「天舟9号」と共に三つの新たな細胞学実験サンプルが宇宙に向かいました。このうち、骨髄間質細胞は、長期にわたって軌道上に滞在する宇宙飛行士に重力刺激が不足して発生する骨流失現象の研究に用いられます。心不全心臓からの細胞は、疾病治療の有効な方案を研究するために用いることができます。

「天舟9号」が搭載した宇宙食の総量は1.5トンを超えました。今回の任務で宇宙食の品種がさらに豊富になり、料理類宇宙食が30種類近く追加され、宇宙食の総数は190種類以上に達し、飛行レシピの周期が7日間から10日間に延長され、宇宙飛行士の食事ニーズがさらに満たされるようになります。(提供/CRI)

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