北京星河動力航天科技の創業者で会長を務める劉百奇(リウ・バイチー)氏は15日、国務院弁公室で行われた中外記者会見で、「当社は宇宙に『宅配便を配達する』企業だ。商業宇宙開発には大きな可能性がある」と述べた。
劉氏は会見で、「当社のビジネスモデルは、独自開発したロケットで顧客の衛星を宇宙に送り込み、そして打ち上げサービス料や輸送費用などを受け取るというもので、宇宙に『宅配便を配達する』会社と理解することができる。ターゲットは低軌道衛星市場とインターネット市場だ」と述べた。
関連のデータ統計によると、今後10年間でこのような衛星数万基が宇宙に打ち上げられる可能性がある。劉氏は「これがロケットという特殊な宇宙輸送手段に巨大な市場ニーズをもたらした。市場ニーズに基づいて、当社も複数のシリーズや型番のキャリアロケットを開発している」と述べた。
また劉氏は、「地上の交通ツールに例えると、当社には小型自動車もあれば大型バスもあり、運搬能力は数百キロから数トン、数十トンに及び、将来的には再利用可能で、コストを大幅に引き下げることが可能だ。現時点で、当社はロケットを19回打ち上げ、衛星81基を宇宙に送り込んでおり、中国で打ち上げ回数が最も多く、成功率が最も高い民間ロケット企業だ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)