中国南部の広西チワン族自治区にある中国科学院広西植物研究所および広西科学院の広西特色植物保全・利用イノベーションチームはこのほど、同自治区那坡県で国家重点保護野生植物の資源調査を実施した際、中国の希少個体群である野生植物の「滇桐(テントウ)」を1本発見しました。この木の胸高直径は1.5メートルに達し、樹齢は100年以上と推定されています。
滇桐はアオイ科トウキリ属の落葉高木であり、非常に古い植物の一種でもあります。その起源は約200万年以上前の新生代第三紀後期にまでさかのぼることができ、「植物界の生きた化石」と呼ばれています。2021年には中国国家林業・草原局により、全国50種の「極度絶滅危惧種の野生植物」の一つに指定されました。1950年代、研究者が同自治区で1本の滇桐を発見して以来、今回は約70年ぶりの発見となります。(提供/CRI)