中国が独自開発した世界最大直径の高速鉄道用シールドマシンの「領航号」が7月17日、上海市の崇明島と江蘇省の太倉を結ぶ崇太長江トンネル工事で、単独掘進距離7000メートルを達成しました。現在までに長江河床の水深89メートルの最深部の手前1.6キロ、長江南岸まで4.3キロの地点まで掘り進んでいます。
「領航号」を共同開発したのは中国鉄道隧道局と中国鉄道工程装備集団で、崇太長江トンネル建設プロジェクトのために特別に設計・製造されました。カッターヘッドの直径は15.4メートル、本体の長さは約15.8メートル、全長は約128メートルで、本体重量は約2600トンです。「領航号」は杭州市内で2024年1月27日に組み立てが完了しました。
本プロジェクトのチームは、カッターヘッド直径15.4メートルという世界最大の高速鉄道用シールドマシンの「領航号」による単頭掘進工法を採用し、スマート掘進・スマートセグメント組立・スマート環境制御など「9大スマート機能」を統合した「シールドトンネルスマート建設2.0技術」を開発し、この技術を常態的に活用しています。また、『中国シールド/TBMトンネルインテリジェント施工青書』を発表し、パラメーターの自動決定と操作の自動実行による「有人監視・無人操作」のスマート施工を実現し、直径15メートル級鉄道トンネルにおける月間掘進718メートルの新記録を樹立しました。
崇太長江トンネルが完成すれば、時速350キロの高速鉄道列車が長江を横断し、崇明から太倉を経て上海宝山駅までがわずか17分で結ばれます。(提供/CRI)