米ニュース専門放送局CNBCやブルームバーグなど複数の米メディアによると、米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、人工知能(AI)向けチップMI308の対中輸出を間もなく再開すると発表しました。これに先立ち、米政府は米半導体大手エヌビディアのチップについても同様の決定を下しています。

報道によると、AMDの広報担当者は7月15日、米商務省からMI308の輸出許可申請が審査手続きに入るとの通知を受けたことを明らかにしました。

米チップ業界は先ごろ、米政府に輸出規制の緩和を集団で呼び掛け、対中規制は収入減につながると警告しました。

AMDは今年4月、MI308に対する輸出規制により、約8億ドル(約1200億円)の損失を計上したと発表しました。

エヌビディア創業者のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は7月15日、中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材に応じた際、米政府からすでにH20チップの対中輸出許可を取得したほか、プロフェッショナル用途のグラフィックスカードRTX Pro GPUシリーズの新製品を中国市場向けにリリースすると発表しました。

エヌビディアのH20とAMDのMI308はいずれも、米国の輸出規制要件を満たすため中国市場向けに開発されたものです。トランプ政権は今年初め、国家安全保障への懸念を理由に、AIチップの対中輸出を制限していました。(提供/CRI)

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