中ロ共同海洋科学調査の出発式典が22日、ロシア極東のウラジオストクで開催されました。両国の研究者計25人(中国からの5人を含む)は23日、ロシアの調査船「ラブレンチエフ号」に乗船し、ベーリング海と北西太平洋海域での共同調査を開始します。
中国の王軍・ウラジオストク総領事代理は式典で「本調査は古海洋学・古気候学・生態系に焦点を当てており、北太平洋から北極域の気候変動メカニズム解明を通じて、将来の環境変化予測に貢献するものだ」と述べました。
ロシア科学アカデミー極東支部・太平洋海洋研究所所長は式典で「今回の調査の成果は海洋と気候の歴史的変遷を再構築し、気候変動が海洋の生態・漁業・海上輸送に与える影響を予測する上で極めて重要だ」と強調しました。
本調査の中国側首席科学者で地質学者の鄒建軍氏によれば、ベーリング海から北西太平洋における今回の共同科学調査活動には中ロ両国の計25人の科学研究者が参加します。両国の研究者は、ベーリング海と太平洋北西部の特徴的な海域について総合的な環境調査を行う計画で、ベーリング海から北西太平洋が約12万年前から現代にかけての地球全体の気候変動にどのように反応し、どのようなフィードバックメカニズムを有していたかを調査する予定です。(提供/CRI)