2025年8月10日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国のが世界最大のプラスチック生産国であることが英国企業の調査で明らかになったと報じた。
記事は、英国の環境コンサルティング会社Eunomiaと気候・エネルギー研究団体ゼロ・カーボン・アナリティクスがこのほど発表したデータで、世界で最もよく見られるプラスチック4種類(ポリエチレンPE、ポリプロピレンPP、ポリエチレンテレフタレートPET、ポリスチレンPS)の3分の2が7カ国で生産されており、このうち中国が残り6カ国の合計に相当する圧倒的な生産量となっていることが分かったと伝えた。
具体的には中国が34%で、米国が13%、サウジアラビアと韓国が5%、インドが4%、日本が3%、ドイツが2%になっていると紹介した。
また、エネルギー関連データ会社のウッド・マッケンジーが以前発表したデータによると、21年時点で世界のプラスチック生産は半分以上が18の大型企業に集約されており、一部には国有企業が含まれると指摘。世界最大のプラスチックメーカーは中国国有企業である中国石油化工(シノペック)で全体の5.4%を占め、以下米エクソンモービル(5%)、ライオンデルバセル(4.5%)、サウジアラビアの国有石油企業サウジアラムコ(4.3%)、中国石油天然気集団(ペトロチャイナ、4.2%)が続くとした。
記事はさらに、欧州で生産量が多いプラスチックメーカーとして、英イネオス、オーストリアのボレアリス、仏トタルエナジーズを挙げ、それぞれ世界のプラスチック生産量の2~2.8%を占めていることを伝えた。(編集・翻訳/川尻)