中山大学の研究チームがこのほど、月と地球の距離を測定するために月面に設置された次世代レーザー反射鏡「NGLR-1」からの反射信号を初めて観測し、距離測定実験の成功を確認しました。これにより、中国はフランス、ドイツ、米国に続き、この信号を確認した4番目の国となりました。

月にはこれまでに米国と旧ソ連が20世紀に計五つの月レーザー測距用の反射装置を設置しています。中国の研究チームは2019年にこの五つの反射装置の測定に成功しました。今年3月2日、米国の月面着陸機「ブルーゴースト」が六つ目となる月面レーザー反射装置「NGLR-1」を月に設置しました。

研究チームの責任者によると、われわれは地上の観測拠点から月面に置かれた反射装置にレーザー光線を発射し、レーザー光線の往復時間を測ることで地球と月の距離を精密に計算します。次世代レーザー反射鏡を通して、より精度の高い測距データを得ることができ、これらのデータは、一般相対性理論と重力理論の検証、月の物理学、地球―月システムの動力学進化などの研究に新たな、かつ重要なサポートを提供することができるということです。(提供/CRI)

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