中国最南端の海南省三亜市沖で8月19日午後、漁民と海洋警察が、ゴムボートに乗って三亜市の北東部と隣接する陵水リー族自治県から三亜市沖に漂着した、遭難した男性を救助しました。男性は8月13日、購入したゴムボートに乗って陵水湾から出発して海で遊んでいましたが、あいにく海上の悪天候に遭い、ゴムボートが転覆し、食べ物や飲料水などの生活用物資を失い、ゴムボートに乗ったまま波に流されてしまいました。
三亜市の海洋警察局は19日午後2時ごろ、漁民から通報を受けました。通報によると、三亜角沖付近で望遠鏡で観察したところ、海上にゴムボートが漂っているのを発見しました。ゴムボートにいる人は漁船に向かって手を振って救助を求めているようで、危険な状況に遭遇した疑いがあるとのことでした。
当時、海上の波が激しく、遭難者の体が弱っていたため、漁民は遭難者を先に漁船に移動させ、その後海洋警察の救助を待っていました。
海上の波などの状況が極めて悪かったため、海洋警察の船は漁船を護送して近くのヨットハーバーに接岸しました。事前に連絡を受けてここに待機していた病院側の救急隊員が男性に対して身体検査をおこない、男性は搬送先の三亜市人民病院で次の段階の治療を受けました。
現在、海洋警察は男性の家族と連絡が取れています。男性は6日間漂流し、水や食糧不足による急性腎不全、肺炎などの病気にかかっていますが、バイタルサインは全体的に安定しており、入院して関連治療を受けています。(提供/CRI)