長さ約113メートル、直径15.7メートルの超大型シールドマシン「巴蘭加魯(バランガルー)号」が7月30日、そのカッターフェイスをゆっくりと回転させながら、河南省鄭州市の工場でラインオフした。
中国中鉄工程装備集団が製造した「巴蘭加魯号」は、今年4月にラインオフした直径が最大の輸出向けシールドマシン「帕蒂加朗号」の「姉妹機」。
シールドマシンは「建設機械の王様」と呼ばれ、一つの国の地下工事設備の水準を示す重要な指標となる。道路から地下鉄、水利から鉱山に至るまで、山や川、海の下を掘削するためには、シールドマシンが欠かせない。
中鉄装備は中国の掘削機産業のパイオニアで、ゼロからスタートし、追随する立場から並走する立場となり、一部では先頭を走るまで成長し、生産・販売数は8年連続で世界一となっている。その製品はシンガポールやアラブ首長国連邦、オーストラリア、フランス、ドイツなど30カ国・地域以上に輸出されている。

標高4000メートル以上の青蔵高原(チベット高原)のトンネルや渤海の海底の掘削など、中鉄装備はさらに高地で、さらに深く掘削できるマシンを開発し続けている。
2023年5月、世界初のグリーンシールドマシン「中鉄1237号」が中鉄装備でラインオフした。「中鉄1237号」にはスマートシステムが搭載され、自律的に掘削効率とエネルギー消費のベストバランスを取ることができる。
中鉄装備の副チーフエンジニアである技術センターの賀飛(ホー・フェイ)センター長は、「掘削の過程で、環境を破壊せずに、掘削パラメータとその時点での地質をマッチングさせるというのは、自動車の無段変速機のような機能で、グリーン・省エネを実現している。このマシンは、イタリア・シチリアの高速鉄道のトンネル建設に投入されており、国際市場において中国のグリーンなシールドマシンが高く評価されていることを示している」と語る。(提供/人民網日本語版・編集/KN)