2025年8月31日、中国メディアの極目新聞は、ロブスターやアワビなど高級食材が登場する河南省の幼稚園の給食が中国のSNS上で注目を集めていると報じた。

記事は、ロブスターやカニ、アワビ、カキ、ドリアン、ライチといった豪華な食材が並ぶ河南省周口市の幼稚園の食事動画がSNSに投稿され、ネットユーザーからは「夢の幼稚園」「子供にはもったいない、私に行かせてくれ」といった羨望のコメントが寄せられていると紹介した。

1日400円でロブスターやアワビ、河南省の幼稚園給食が話題に―中国

そして、動画で紹介された食事について同園の園長が「全て園児向けのもので、1日3食とおやつ2回を提供している。食費は1人1日あたり約20元(約400円)だ」と説明するとともに、園児約300~400人に対し調理師が9人おり、園長自らが全プロセスを監督していること、時には予算を超えても子どもたちのためならと考えていることを明かしたと伝えた。

記事によると、園長はこの豪華な食事を園の重要なセールスポイントとも位置づけており、季節に応じて栄養豊富な食事メニューを考えている。園では不定期に保護者を園に招き、食事の様子などを見学させており、少子化による幼稚園の閉鎖や園児獲得競争が進む中で、良い食事を目玉として園児を呼び込み、定着させる狙いもあるようだ。

実際にわが子を通わせている保護者からの評判も上々のようで、ある保護者は動画の食事が本物であると認めた上で「他の幼稚園よりずっと食事が良く、種類も豊富。食費も1日20元ちょっとで高くない」と証言。子どもは「家に帰ってもご飯を食べたがらないほど」幼稚園でよく食べて来るようになったという。(編集・翻訳/川尻)

編集部おすすめ