中国の飲料チェーン大手の蜜雪集団は8月27日、2025年上半期の業績を発表しました。売上高は前年同期比39.3%増の148億7000万元(約3060億円)、純利益は44.1%増の27億2000万元(約560億円)と大幅な伸びを記録し、主要な財務指標がいずれも高い成長率を示しました。

業績拡大の背景には、商品ラインアップの拡充があります。1~6月は多くの新商品を投入し、6月下旬に発売したブドウ系の「青提肉多多」は3日間で700万杯以上を売り上げました。

傘下のコーヒーブランド「幸運咖」は5月に発売した果実を使った「真果咖」シリーズが6~8元(約120~160円)という手頃な価格で人気を集め、発売後1カ月で売上1億元(約21億円)を突破しました。

店舗展開も加速しています。6月末時点で世界の店舗数は5万3014店に達し、1年間で9796店増加しました。中国国内では三線以下の都市で出店を強化し、海外ではカザフスタンに初出店したほか、マレーシアで「幸運咖」の海外1号店をオープンし、ネットワークを拡大しています。

供給体制の整備も進めています。同社は2012年から中央工場を整備し、現在は世界38カ国から原材料を調達しています。中国に29の倉庫を構え、300以上の都市に配送網を展開しています。さらに海外4カ国にも現地倉庫と物流拠点を設けました。

また、ブランド価値の向上にも力を入れています。キャラクター「雪王」は幅広い世代から支持を集め、関連動画の再生回数は中国版TikTok抖音(ドウイン/douyin)で累計542億回を超えました。

蜜雪集団は「供給網、ブランドIP、店舗運営の三本柱が強み」とし、今後も基盤強化と海外展開を推し進める方針です。(提供/CRI)

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