中国メディアの環球時報は19日、中国で「防災体験」が新たな旅行の選択肢になっているとする英ガーディアンの記事を紹介した。
記事は、中国南西部の重慶市に住む28歳の女性、ルーさんがSNSで旅行先を探していたところ、台風並みの強風や鉄砲水の中で生き延びるのを模擬体験できる動画を目にし、中国東部の杭州市まで移動して台風による洪水を想定した災害体験グループ活動に参加したことを紹介した。
そして、中国のSNSでは「お金を払ってわざわざ苦い思いをする」といったフレーズが「ダークツーリズム」と呼ばれる体験への関心の高まりの一環としてトレンドになっていると紹介。2024年に開設された杭州の民営の災害体験施設では、台風や土砂崩れといった極端な気象状況が再現され、参加者は災害時の状況を体験でき、個人の参加者の多くが20~30代だと伝えた。
また「こうした取り組みは民営施設に限ったものではない」とも指摘。北京市にある防災・安全教育を目的とした体験型施設の海淀公共安全館では可動式プラットフォームと音響効果を備えた4Dシアターを通じて地震や火災、津波を模擬体験できることや、中国南部の広州市に昨年開設された広州応急安全全民体験館でもマグニチュード7.2相当の地震の揺れを模擬体験できることを紹介した。
記事は「中国では異常気象がますます頻繁に発生している」とし、中央政府が地方政府に対し、安全センターや博物館、訓練基地などでの模擬体験を通じて実際の危機発生時に人々がどのように対応すべきかを教えるよう指示する中、新世代の中国人も単に有名な観光名所を見るだけではない体験を望んでいると伝えた。(翻訳・編集/柳川)











