2026年10月19日、中国のポータルサイト・游民星空に、フランスの抗議デモで被害を受けたアニメショップの店主が話題になっていると紹介した記事が掲載された。

最近、フランス各地では生活費の高騰や財政緊縮策を背景にデモが激化し、一部の暴徒が混乱に乗じて店舗を襲撃、略奪する事態となった。南部の都市ニースにあるジャン・メドサン大通りでは、ゲームやアニメ関連グッズを扱うチェーン店・Micromaniaも標的となり、略奪被害に遭ったという。

現場の映像には、黒い服を着た若者たちが店に押し入り、ゲーム機やフィギュアを奪おうとする様子が映っていた。店長のPierre Collinさんはたった1人で入口に立ち、暴徒の侵入を阻止しようとした。挑発する暴徒に向かっていったが、店に戻ろうと背を向けた瞬間、背後から蹴りを受けて転倒。それでもすぐに立ち上がり、再び入口を守ろうとした。周囲では物を投げつける者もいたが、見かねた市民が店長をかばうようなそぶりを見せる場面もあった。

この映像が拡散されると、ネット上では暴徒への怒りが広がる一方、店長の姿にも注目が集まった。特に話題になったのは、店長が厳しい表情で入口に立つ姿と、そのすぐそばに貼られた日本の人気アニメ「ドラゴンボール」の孫悟空のポスターが並ぶ1枚の画像である。暴徒に対して身構えた店主の立ち姿が、ポスターの孫悟空と驚くほど重なっていた。

これに中国のネットユーザーからは「これこそ愛だ」「自分の愛するものを守り抜く。彼はもうヒーローだ」「本当に尊敬する。すごく感動した」「めちゃくちゃかっこいいけど、何よりも安全第一で!」「彼は本物のスーパーヒーローになった。ゲームの中のヒーローよりもかっこいい」などと、称賛する声が相次いだ。

フランスの現地メディア・Franceinfoや海外メディアの報道によると、事件後、PierreさんはInstagram(インスタグラム)やラジオ番組のインタビューで、自身がネット上で英雄と称賛されていることについて、「当時はただ暴徒の侵入を阻止したかっただけ」と語った一方、「正直に言えば、あの行動は愚かだった。自分を危険にさらすべきではなかったが、あの瞬間は立ち向かうしかないと思った」と振り返ったという。(翻訳・編集/岩田)

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