マイク・ヴァイオラは、素晴らしいメロディとハーモニーをもつキャッチーな曲を作るソングライターとしての才能、ロックから優しいバラードまでをエモーショナルに歌いこなす、エルヴィス・コステロを彷彿させるハスキーな歌声、プロデューサー、近年はレーベルのA&Rとして、多くのアーティストに頼られる編曲/プロデュースの手腕の持ち主で(2020年グラミー賞には彼が手掛けたマディソン・カニングハム、J.S.オンダラがノミネートされている)、”天才POP職人”と呼ばれている。「もしビーチ・ボーイズの『サンフラワー』とポール・マッカートニーの『ラム』が好きだったら、気に入ってもらえると思うよ」とは本人の弁。
マイク・ヴァイオラ
そんなマイク・ヴァイオラの魅力を凝縮した集大成的日本独自企画ベスト盤『ザ・ベスト・オブ・マイク・ヴァイオラ』では、1996年から現在まで、キャンディ・ブッチャーズのバンド名義から最新のソロ作品から選りすぐって、最新リマスター、全23曲収録。未発表曲「エヴリシングズ・グレイト」とともに、映画「すべてをあなたに」(トム・ハンクス監督・リヴ・タイラー主演)の主題歌と、本邦初公開のプロジェクトMONAKA(マイク・ヴァイオラと漫画家の浦沢直樹、放送作家の倉本美津留、LA在住のミュージシャンHedayとのニュー・プロジェクト。ドラムはジム・ケルトナー)の新曲「悲しきLA天国」がボーナス・トラックとして収録されている。
浦沢直樹はレコーディングに至ったいきさつをこう語っている。
「何か一緒に作らないかという話になり、僕がざっくりとした曲のデモを作り、メールで送ったところ、マイクがそれを元にすぐに曲として完成させて、LAに来てこれをレコーディングしないか?ということになり、なんとジム・ケルトナーが叩いてくれる!となって、LAに飛んで行ったんです」
また、「悲しきLA天国」の録音時の思い出をこう語っている。
「マイクとはそのときに初めて知り合い、レコーディングを通して親しくなりました。レコーディングの場ということもあり、マイクは次から次へとアイデアを出し、まさに才気走った感じでした。頭の中のポップワールドが全開になっている感じでしたね。どんどんアイデアを出して作られるリフなどを弾くのに精一杯でしたが、僕も一生懸命ギターでついて行きました。そのギターをマイクがワイルドでいい!と採用してくれたのは、嬉しかったです」
さらに、マイク・ヴァイオラからのメッセージも到着。
「僕の音楽を長年にわたって聴いてくれて、心から理解してくれている日本のファンのみなさんにありがとう。日本をツアーするたびに、移住して旅をしながらこの国と人々をもっとよく知りたいという気持ちに駆られるんだ。僕の家族みんな日本が大好きだよ。中でも一番下の娘のジョジョはあまりに好きすぎるから、スタジオジブリの『となりのトトロ』にちなんでメイと呼んでいるほどなんだ!
昨年の春は桜を観に東京に行って、京都でも数日間過ごした。ある夜は東京のラ・カーニャでショウをやったらソールド・アウトになったんだ!僕の家族全員がショウに来て、たくさんのファンにひとりひとり直接会うことができた。その夜はみんなで最高の食事をして、ビールを飲んで、音楽、ミュージシャン、アートについて語りあったよ。夢のようだったね。友人のナオキ(浦沢直樹)も来てくれたんだ。先に分かっていればステージで僕とジャムってもらったのに…彼は素晴らしいギター・プレイヤーなんだ(僕たちは「モナカ」というバンドを一緒にやっていて、このCDにも曲が1つ入っている)。
僕の音楽や、BeatleDNAを持つポップ・ミュージックが好きなら、このCDコンピレーションを楽しんでもらえると思う。これらの楽曲を再発見するのは本当に楽しかったよ。僕の目標は1年に1回は日本に行くこと。
さらに、これまで日本で未発売だったマイク・ヴァイオラ関連のバンド、キャンディ・ブッチャーズのオリジナル・アルバム3タイトル『Falling Into Place』(1999年)、『Play With Your Head』(2002年)、『Hang On Mike』(2004年)が、今回の日本企画ベスト盤に合わせてデジタル・リリースされている。
マイク・ヴァイオラ
『ザ・ベスト・オブ・マイク・ヴァイオラ』
2020年1月22日発売
再生・購入リンク:
https://sonymusicjapan.lnk.to/MikeViola_IntroducingJapanBest
日本公式ページ:
https://www.sonymusic.co.jp/artist/mikeviola/