デジタル・フォレンジック研究会は5月9日、同会の理事・顧問で東京電機大学 研究推進社会連携センター顧問・客員教授 兼 サイバーセキュリティ研究所所長の佐々木良一氏によるコラム「メタバースとセキュリティ」を発表した。同コラムでは、メタバースのセキュリティリスクと対策について、調査結果や検討状況を報告している。

 同コラムによると、ゲーム業界では過去1年間にWeb攻撃は340%増加し、認証情報攻撃は224%増加しているとし、Akamaiではゲーム業界のセキュリティ上の問題として下記4点を挙げたことを紹介している。

1.アカウントの乗っ取り
2.知的財産の窃盗(データ流出)
3.不正利用
4.アップタイムに対する脅威(DDoS など)

 また同コラムでは、LACの仲上竜太氏が脅威モデリング手法STRIDEを用いてリストアップした下記のメタバース上の脅威を紹介している。

1.Spoofing(なりすまし):悪意のある攻撃者が正規の利用者を装うなりすまし。特に認証情報の窃盗によるアバターモデルの悪用など。
2.Tampering(改ざん):悪意を持ってデータを書き換える改ざん。特にワールドデータやプロファイルデータの改ざん。
3.Repudiation(否認):攻撃の証拠を隠滅し身元を隠す否認。サービス上での操作履歴などの隠滅により不正行為の証拠を無くし、攻撃者の特定をできなくする脅威。サービス内に保存されている行動履歴の改ざん、操作ログの改ざん、メッセージの改ざんなどによる否認など。
4.Information disclosure(情報漏えい):秘匿すべき情報を窃取または暴露する情報漏えい。見えないアバターを通してVR空間内の発言や行動が盗聴・盗撮される恐れ。
5.Denial of Service (サービス拒否):サービスを止め使えなくするDoS攻撃、プレイヤーのパソコンやVR機器へのDoS攻撃。
6.Elevation of Privilege(権限昇格):管理者の権限を不正の奪い悪用する権限昇格。

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