eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、NISAでも人気の銘柄です。一方、インフレや資源の高騰などを背景に、株式以外にも分散投資をするバランス型ファンドで、大きく成長した銘柄も。
この記事ではNISAで買える銘柄の中から、S&P500超えを記録したバランスファンドを2本紹介します。

そもそもバランス型のファンドとは

バランスファンドとは、1つの投資信託で複数の資産に自動で分散投資を行うタイプの商品です。具体的には、株式、債券、不動産(REIT)など、世界中の資産に分散します。
○バランスファンドのメリット

手間なく分散投資ができる
(多くの場合)自動でリバランスする機能がある
ほったらかし運用ができる

リバランスとは、資産配分(アセットアロケーション)を元どおり調整する機能です。運用すると資産によって収益に差が出て、配分割合が変化します。

投資家が自らやらなくても、一定のタイミングでリバランス機能によって自動的に割合を元に戻してくれます。

投資信託を1本買うだけで手間なく分散投資を実践でき、そのままほったらかし運用も可能です。
○バランスファンドのデメリット

コストがやや高い
配分が固定されている
リターンがやや限定的

インデックスファンドに比べて、コスト(信託報酬)がやや高く設定されています。基本配分があらかじめ定められているので、自分で自由に変更することはできません。

また、株式など特定の資産に特化したファンドと比較して、リスクが下がる分、リターンが限定されることもあります。
S&P500超えを達成した「バランス型」のファンド2選

ここからは、バランスファンドの中から現時点のリターンでS&P500超えを達成したファンドを2本紹介します。いずれのファンドも、NISAの成長投資枠で購入できます。


※各数値は2026年4月27日時点、1年・3年・5年のうち1つでもリターンが「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を超えるファンドを選出
○お金のデザイン・グローバル・リアルアセット・ファンド(世界の実物資産中心)

株式会社お金のデザインが手掛ける、世界の実物資産へ分散投資を行うファンドで、「資産の箱舟」という愛称が付けられています。金・銀・プラチナなど貴金属分野のETF、REITなどに分散して投資をします。

2025年12月の交付目論見書によると、組入上位銘柄はアイシェアーズ・シルバー・トラストが22.0%、アイシェアーズ・ゴールド・トラストが20.7%となっており、この2つの割合が高くなっています。その他に東証REIT指数連動型のETF、プラチナのETF、エネルギーのETFなどが組み入れられています。

金・銀ともに、2025年以降に価格が急上昇していることから、好調なパフォーマンスにつながったといえます。

○お金のデザイン・エッセンシャル・プロダクツ・ファンド

こちらもお金のデザインが手掛けるファンドで、水・食料・エネルギーにフォーカスしたファンドです。「明日への礎」という愛称が付けられており、生活に欠かせない分野のETFに投資を行います。

毎年9月に決算が行われ、分配金が支払われることもあります。2025年9月には、1万口あたり1,320円の分配金が配られました。

組入上位銘柄は、アイシェアーズの農業ビジネス関連のETF、インベスコの水関連のETFなどです。

農業ビジネスのETFは長期的な上昇トレンドにあると見られ、近年も上昇を続けています。その背景には、世界的な人口増加、食料価格の高騰、供給不安などがあります。


2026年2月から始まった中東情勢の緊張でも、中東は肥料原料の主要な供給地であることから、影響を及ぼす可能性があります。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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