米中関係が悪化しているためか、中国人は隣国である日本と米国との関係が気になるようだ。中国メディアの百家号は19日、「日本人の対米感情」を考察する記事を掲載した。
記事はまず、日本人が中国に対して抱く感情の1つは「恐れ」の気持ちだと主張した。先の大戦で米国に原子爆弾を落とされた恐怖が、今も日本人にこびりついて離れないとした。また、最近では1980年代の貿易戦争でも米国は日本に「勝利」したことで、経済面で恐怖を与えたと伝えている。
2つ目として、日本人は米国を「愛してもいる」とした。戦後西洋の価値観に傾倒した日本は、まず政治家が米国に追随するようになり、これが国民全体に大きな影響を与えたと分析した。そのため若者の多くが西洋の価値観を受け入れるようになったとしている。
3つ目は「憎しみ」の感情だという。これは「原爆投下」の時に心の中に埋め込まれた感情であり、表には出さないものの、米国もこのことは十分理解していると主張した。だからこそ米国は、軍事、政治、経済の各方面から圧力を加えて、日本が再び台頭できないようにコントロールしていると説明した。
「恐れ、愛、憎しみ」という一見相反する3つの感情が、日本人には渦巻いているということだが、今度はどうなるのだろうか。記事は、日米が近づけば近づくほど、米国の優位性が際立ち「日本人の憎しみの感情が強くなる」と論じ、この悪循環から抜け出すことはできないと主張している。