中国のポータルサイト・百度に11日、日中韓3カ国の箸の違いについて紹介するとともに、韓国の箸が「最も使いにくい」と感じる理由について説明する記事が掲載された。
 
 記事は、箸が東アジアで広く用いられている共通の食器の一つである一方、日本、中国、韓国の3カ国ではその形状や材質が異なっていると紹介。
それは単に美観の問題ではなく、各地の文化や使用習慣によって差異が生じたのだとした。
 
 そして、箸文化の起源である中国で用いられている箸は長い歴史の中で形状が変化していき、明の時代に現代の「頭が丸く、先端が四角い」形状に落ち着いたと紹介。丸みを帯びた四角いフォルムは、使いやすい上にコロコロと転がってしまうのを防ぐことができると伝えた。

 また、日本の箸については先端が尖っていることが最大の特徴であるとし、魚をよく食べる日本人にとっては箸先が尖っていたほうが骨と身を分けるのに都合がいいのだと説明。他にも、上から下に行くにつれてだんだん細くなる、長さは3カ国中で最も短いといった特徴を持つと紹介している。
 
 さらに、韓国の箸については金属製が一般的で、古くは毒に触れると変色する銀の箸が宮廷で広く用いられていたと紹介。現在の韓国の箸は合金製が一般的であり、日本や中国の箸とは異なり重く平べったい形状をしているため「世界で最も使いづらい食器と言われることがある」と指摘。箸が平べったい理由について、貴重な金属の材料を節約するためという説があるほかに、古くより「使いづらいがゆえに少しずつしかつまんで口に入れる事ができず、そのほうが端正で教養があるように見える」と考えられてきたとの説もあると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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